アギーレ解任

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引用 北海道新聞http://www.hokkaido-np.co.jp/news/sports/590107.html) 

日本サッカー協会大仁邦弥会長は3日、ハビエル・アギーレ日本代表監督(56)の解任を発表した。スペイン時代の八百長関与疑惑の告発をバレンシアの裁判所が受理したことを確認したとして、6月から始まる2018年のワールドカップ(W杯)予選への影響を考え、昨年8月の就任から半年という極めて異例の短期間での交代を決断した。

 日本サッカーのW杯への道のりを左右する事件である。

 アジアカップで無理なレギュラー固定で戦ったのも、この大会で優勝できなければ解任という切羽詰まった理由が根底にあったのだと思う。

 試合前の監督インタビューであれ程八百長疑惑に質問が及べばそれなりに圧力に成っただろうし、スポーツ新聞などのスポーツ系マスコミだけでは無く一般紙のスポーツ面で解任が取りざたされた影響は大きかった。

 この解任騒動でマスコミが騒いだ理由でまことしとやかに流されたのが反体制グループの暗躍というのだからどこかの国の争いのようなもので、これを切っ掛けに今の執行部を引きづり降ろすという筋書きである。

 今回の解任の発表と同時に会長とする上層部の辞任が決定的だそうである。ある意味、今回の監督解任問題は、それをネタにしたグループの勝利と言える。

 反体制派の旗頭は誰かというと想像されるのはあの人しかいないのだが、次期会長に成ることは無く、きっと自分の処遇に対する意趣返しだけで、この後新しい体制のご意見番に成るつもりなのだろう。

 ハッキリ言ってしまえば、現体制がザッケローニ監督時代のW杯予選敗退の責任を有耶無耶にしたのが事の発端で、非難を受ける前に新しい監督選びに時間を費やさずに決めたことが原因である。

 W杯の総括をして、それなりの責任の取り方をすればこのような事態も防げたかもしれないが、やはり監督選びが拙速すぎたのだと思う。この責任は、原さんが負うべきことなのだろう。

 この時期にここまでグタグタしたことは日本にとって不利だとは思うが、以前にもW杯予選中に加茂周氏から岡田武氏に劇的交代して予選を勝ち抜いた実績もあることだし、まだ遅きに逸した時では無いだろう。

 これでスポーツ紙もニュースの無い時期に格好のネタが出来て喜んでいるだろう。プロ野球のキャンプのニュースだけで毎日の紙面を埋めるのは大変だし、そろそろプロ野球人気の陰りもあるので、何とか他のスポーツの話題を増やしたかったのだろうが、却ってサッカー人気を下げてしまう可能性も秘めている。自分たちの食い扶持を失いながらも記事を書き続けるスポーツ紙に痩せガエルの悲哀がにじみ出ているのが悲しい限りである。

 ここで願いたいのが、次期監督選びが上手く行き、日本代表が連続してW杯の舞台に立てることである。

 そして、やはりはっきりした事は、スポーツ新聞は、スポーツ発展のために利はあるのだが、害となることも大きい媒体であることがハッキリしたと思う。