子殺し

 曇り、気温はマイナス3度。

引用 産経新聞http://www.sankei.com/affairs/news/150216/afr1502160049-n1.html) 

16日午後8時40分ごろ、神奈川県厚木市水引のマンションの一室から、「子供を2人殺した」と110番通報があった。県警厚木署員が駆けつけたところ、室内の重ねられた布団の上に女児2人が意識不明の状態であおむけに倒れているのが見つかり、搬送先の伊勢原市内の病院で間もなく死亡が確認された。

引用 千葉新聞(http://www.chibanippo.co.jp/news/national/239945

柏市内の住宅で4歳と1歳の姉妹が死亡しているのが見つかった事件で、柏署は9日夜、殺人の疑いで母親(36)を逮捕した。母親は容疑を認め「娘2人の育児でいろいろなことに悩んで疲れてしまった。育児に自信がなくなった」と供述している。同署は姉妹の詳しい死因や経緯などを調べている。

 最近、子殺し、児童虐待の報道が多い。これ以外にも多くの育児困難家庭が存在するのだろうと思う。自分の子供を付属物のようなもの、或いは、愛玩物のように考え、上手く行かなければ暴力あるいは捨てるという行為に成るのだろう。

 元々、全ての親となる人がそういった子供を育てるという環境に身を置いていたわけでは無い。言うなれば、初めての子供を育てる環境は未知の世界である。その子供を育てる環境を経験してこなければ、子供というものはある意味理不尽な行動を取る生き物である。それを理解したうえで育てることが必要になって来る。

 一度、子供がそういうものだという事を経験すれば二人目、三人目というように子育てが楽になるはずである。しかし、そういった子育ても環境が整われていなければ全く別なものに成ることは想像に難くない。

 今後、少子化が言われている折り新しくこの世に生まれた子供は、日本にとって宝と言って良い。その宝をどのように大人にしていくか国の政策が必要なのは間違いない。

 今までの政治が老人に特化し、若い世代に多くの負担を強いてきたことを考えれば、高齢者福祉と同様に子供に対する保育政策というものも当然手厚くするべきなのだろう。

 それで考えなければならないのは、育児放棄した親が子供を預け入れる施設の充実と保育園、幼稚園の無償化ということになるだろう。

 今でも子供を預かる児童養護施設は存在するが、親権、人権の絡みでそうたやすく子供を預かることはできないし、更に成人するまで子供を預かるという事は少ない。その中でも児童虐待など起こっているのも事実である。

 そういった事があることも事実だが、無理な育児で子供を殺す結果に成っては本末転倒である。もし、子供の育児に親の愛情が必要というなら、やはり、保育所、幼稚園、学童保育を組み合わせ親が好きな時に子供を預け入れることができる仕組みにする方が良いだろう。

 子供は生まれる親を選べない。生まれてから自分が育つ環境に慣らされ、格差社会の一端を子供ながらに感じながら育つ。貧乏の家で育つより金持ちの家に生まれ大人になっても何不自由なく暮らせたらと思う事もある。

 せめて子供の頃にそういった格差社会があることを現実に受け止める猶予を与えるべきだろう。そのためにも国の援助が必要だと思う。