池上さんに学ぶ

 曇り、気温は4度というが風が冷たく零度くらいに感じる。砂埃も舞いこれが落ち着くまでは少し時間が掛かるのだろう。

 昨日、家に帰ると池上さんが色々解説する番組が目に入った。丁度「バブル」の話をしていて、バブル世代なのにあまり恩恵は受けなかったと思い返していた。

 その次に出たのが、中国は何故反日なのかという話題である。天安門事件後の中国共産党の世論反らしという流れだった。確かに反日で嫌いな国だったらこれ程多くの中国人が日本を訪れることは無いと思う。同じように半日姿勢を取っている韓国の訪日客が減少したと比較すれば雲泥の差と言える。

 ただし、中国人の好き嫌いは池上さんが言うような部分もあるが、そもそもの大陸的気質なのだろうと思う。それは、あの広い大地の中で暮らし、更に土地の所有権を持たない人間が如何に色々な考えを持つ同国人と付き合うには取りあえず上の言う事を嘘半分ながらでも信じることで異端者と見られないようにする生活の知恵なのだと思う。

 そんな嫌いな国の日本でこれ程中華料理が食べられており、料理人にも同胞がいる現実を知っていれば、心の奥底から嫌いというわけではないのだろう。そうして生きてきた生活の知恵があるのだと思う。

 対して韓国人もすべての人が日本を嫌いでは無いと思う。そんな嫌いな国でサッカーをプレーしようという韓国人Jリーガーが訪れることは無いだろう。しかし、彼らの国の政府上げての日本憎し政策は度を越している。ある程度位が上がると人を見下すタイプの人間は日本人も存在するが、そういった傾向が強く出やすいのが韓国のそういった人たちなのだろうと思う。

 サムソンやLGの成功により日本を見下したいという思いがそうさせる。いうなればプライドが高いため、ライバル視、或いは日本人がライバルと認めることこそ自分たちの満足が得られるという事なのだと思う。

 日本人もそういったプライドが無いわけでは無い。ただ、今まで日本がライバル視していたのは、韓国や中国では無く欧米だった。そのライバル視していた欧米は遥か彼方の国であり日本人はそれに追いつき追い越せと考え遠くを見ていたのだと思う。

 その遠くの視線の中に、何故かその視線を遮り自分たちをライバルと認めろと迫って来るのが韓国だと思う。では、今後韓国をライバルとして日本が認めるかというと当分無理だろう。今の世代が生きている内は、きっと今の小学生世代が老人に成る頃世界の環境は変わりもしかしたらそういう形に成るのかもしれないが今は無いだろうと思う。

 サッカーの世界では、日韓戦を行うと必ず永遠のライバルという言葉が出るが、その言葉が凄くわざとらしく感じる。場を盛り上げようとする舞台設定は必要かもしれないが、ライバルは、全ての国であり特定の国がそうなることは無いのではないだろうか?見る人に何かを与えたくて演出の一つとしてそういった関係を持ってくる時代では無くなったと思う。

 ライバル関係というのは、今の世界には存在せず全ては自国とその他の国という位置付けでしかない。もし、韓国が日本をライバル視したいのは勝手だが、日本人がことさら他の国をライバル視する必要はもうないだろう。

 もし本当に日本の視線の先に入って来るとしたら、韓国がその他の国の一つと考えた時だと思う。韓国が日本を世界の中の一つの国でしかないと考え始めた時、日本人は今の韓国のような行動を取る可能性があるかもしれない。そうなれば韓国人も日本人を見下せばよい。日本など視線の先には無いよと。

 

 一方中国は、既に日本をライバル視するような行動は取っていない。大国としての意地がそういった態度をさせないのだろう。しかし、現代の大国は、常に自国内の反乱分子との内なる戦いを強いられる。今もその先も同様である。そのための消耗戦を自国内で行うために何時かまた破裂してしまうのだと思う。それが何年先かは判らないが必ずそうなるだろう。