今後の日本

 曇り、気温は6度。

 4月も半ばに入り、後半はゴールデンウィークに突入する。そろそろ津軽海峡を渡って桜前線が北海道にも来る頃である。

 知事選、道議選が終わり政治的には自民党の勢いが衰えないというか、それ以外が元気を失っていると言った方が良い。その一つは、中韓の日本への口撃にあることは言うまでもない。

 民主党政権末期、尖閣諸島に対して日本の領土であると宣言し、竹島も日本の領土であると宣言したころから両国の日本にたいする先鋭化が進んだと言える。

 領土問題は、外交的に摩擦しか生まない。それは昔からどこの国でも同じことを繰り返している。それは、ミクロの世界である自分の敷地内に他人が踏込んで来たら他人に対して自分の領地を主張するのと同じである。

 それ以後、何となく日本国民に外国に対する敵意識が強まったのだと思う。今の雰囲気に対して、中韓に譲歩するような政策を取りそうな政党に対して拒絶反応を起こしても不思議はない。

 その辺り、今の安倍首相の行動が時代の雰囲気に合っていたのだと思う。しかし、それが何時までもつか不透明である。

 それは、世界が中国の経済力を認めているからである。その人口と生産力にである。もし、このまま成長を続ければ、中国に対抗できる国は、アメリカのみしか無いという事である。韓国は、それを見越してアメリカよりは中国に擦り寄った方が将来は得だと思っているだろう。それも生き延びる知恵を存分に発揮している。

 翻って日本は、プライドを重視する。自分たちの名誉を汚すなら討ち死にした方が良いと考える民族である。今まで、日本が主導してきたアジアの復興援助について横から入り込み日本を蔑ろにする姿勢に対して礼儀を逸すると考えていると思う。

 それが、簡単に中国に擦り寄れない事情である。将来を見据えて中国と対等の関係を保ちながら友好を深めるというのが、友好派の考えだと思うが、今の中国の主導者層はそう考えていない。もし擦り寄るのなら朝貢しろと言う事なのだと思う。

 21世紀後半の世界はどんな勢力図に塗り替わるのだろう。世界の歴史を見ても永久に栄えた国は無い。栄えた国はその地位を必ず失う。それがどのような形で起こるにしても日本がその世界の片隅で生き抜く為の方策を考えられる人間が指導者に成らなければならないだろう。