事件

 曇り、気温は10度、暖かさに成れたので少し肌寒い。


 引用 読売新聞(http://www.yomiuri.co.jp/national/20150511-OYT1T50122.html

 東京都荒川区のマンションで昨年12月、当時5歳の男児が転落死した事件で、警視庁は12日にも、男児を13階の自室から落としたとして、30歳代の母親を殺人容疑で逮捕する方針を固めた。

 捜査関係者によると、母親は昨年12月29日午後11時15分頃、同区西尾久のマンション13階の自室で、幼稚園児の長男・高橋光希こうきちゃん(当時5歳)を窓から外に落とし、殺害した疑い。帰宅した夫が、マンション敷地内で頭から血を流して倒れている光希ちゃんを発見した。

 母親は、夫と光希ちゃんの3人家族。調べに対し、「目を離した隙に窓から落ちたのかもしれない」などと説明していたが、窓付近に、光希ちゃんが手や足をかけた形跡がないことなどから、同庁は母親が落としたと判断した。

 このニュースを見て思った事は、落とされた子供がどういう思いでいたかという事である。5歳と言えば既に幼稚園では年長組で既に自分が何者かを理解している年頃である。更に母親に対して強い愛着を持った年頃である。

 その自分が、窓の外に抱きかかえられ落とされていき、その落下する間に自分の運命に気付いただろうか?それとも何をされたか判らず空中を落下していったのだろうか。

 

 これ以外の報道を読むと、この事件の一週間前にホテルで首を絞めて殺そうとした未遂事件があったという事なので、母親が自分を殺そうとしていたことは気付いていたかもしれない。

 

 どういった家族関係にあったか判らないためこれ以上の書くと想像になってしまうため書かないことにする。


 生まれて5年足らずで人生の終わりを迎える子供がいる。この子供以外にも世界では多くの子供が大人の犠牲となって命を失っていく。

 「運命」という2文字で片付けてしまうには簡単すぎて何の重さを持たない。だからと言ってそういった境遇の子供の命を全て救う事は今の自分では不可能な事であり、それができるのは全知全能の神しかいないだろう。本当に実在したとするならだが。

 もし本当に存在したとしても人間の生存について神が手助けすることは無いだけなのかもしれない。神が人間に対して行っていることは地球上にいる我々を宇宙のどこかでただ見守るだけなのだろうと思う。

 人は生まれながらにして平等であることが理想だが、現実は、野生動物や昆虫と同じように自然や人間社会の営みの中で自然淘汰されていく。そして上の事件のように自分以外の人間に命を奪われていくのである。その運命が誰かにコントロールされているわけでは無いはずである。

 このような事件が起きるたびにその時代の社会環境を理由にされることがあるが、もしこの事件に理由があるとすれば親子で有っても時として自分の生存を脅かす存在に成るという事である。それは、今幸せに暮らしているであろう多くの人間に対しても何時でも被害者に成りうるし一方加害者に成りうるという事でもある。