全米オープン

 曇り、気温は14度。

 朝から全米オープンを見ていたが今年も松山選手を含めた日本人選手の優勝はなさそうである。

 何故かというと、日本国内でこれ程ゴルフ人口が減り若手の有望株が出なく、国内で活躍した選手はまずアメリカで活動する流れに成ると、国内の人気は低下する。

 若いころから練習してプロゴルファーに成ろうとする人口が少なすぎるからである。その少数の人口からプロに成り世界で活躍できるかというとそうはならないだろう。

 ゴルフと同様、テニスも錦織選手の活躍が目立つが、国内ではパッとしない。メジャーな国内大会も楽天オープン程度だとそれを目指すというより外国で活躍する場を求めなければならない。そうなるとそういった大会の情報は入りずらくなり国内では特殊なスポーツの一つとなってしまう。

 日本国内の若年スポーツの人口数が男子に限ればサッカーと野球に偏ってしまっているのだと思う。サッカーや野球が一流に成らなくても他のスポーツなら一流になる素質をもった人材がそれにこだわるあまり他のスポーツを試せない現実がある。

 日本がこれ程裕福な社会に成ったのだから、サッカーや野球をしながら他のスポーツを試せる環境を作らなければその他のスポーツのスポーツ人口は増えないだろう。

 Jリーグなどは、地域社会のスポーツ普及の核となる行動を取ることを目指しているが残念ながらまだその理想は達成されていない。サッカーというスポーツを中心にしながらも、サッカー以外のマイナーと呼ばれるスポーツが体験できるような取り組みが必要だと思う。

 何故ならあれだけのスポーツ人口が有りながら一度挫折するともうそこでお仕舞となってしまうからである。高校、大学生くらいになってしまうと他のスポーツに転向するにはやはり基礎が違うからである。小さいころから複数のスポーツを経験していればその環境も変わると思う。

 全米オープンのテレビを見ながら、この番組を真剣に見ている子供たちは何人いるだろう。