オリンピック代表

 曇り、気温は16度。

 今日は、久しぶりの青空が少し見える天候である。7月に入るまでは寒い日が続き、体調を崩した人が多いのではないだろうか。やはり夏は暑い方が良い。


 昨日は、U-22の親善試合があった。相手は南米のコスタリカとあって身体能力が高そうだったが、日本も選手たちに、ここで活躍しなければ代表に生き残れないという思いがみなぎっており、相手が本気モードで無い分ボール保持率に差が出た試合だった。

 その中で何といっても我らが札幌の櫛引が出るのを期待していたのだが、最後にベンチにいる姿が映っただけで出場は叶わなかった。それは非常に残念な事であった。

 これからの札幌を背負って立つ人間なのだから是非日本オリンピック代表候補という勲章を出場で確固たるものにして欲しかったのだが。

 かれも、ここ数試合ミス的守備が有り、まだまだ代表のレギュラーを取れる立場にほど遠い。今日のスタメンだった、岩波、植田両センターバックは堂々としたプレーをしていた。守備と同時に前線の攻撃に顔を出したりと現代のDFの動きをしていた。その辺りを櫛引も感じ取ってほしい。今はJ2であるが、その中でぴか一の働きをしていれば必ず代表に手が届く。尾の為にはJ2レベルでは無双状態になる必要がある。


 それ以外では、今はFC東京の控えである奈良が出たが10分程度の出場だった。まだまだ彼も苦労している。代表に成る前にやはり所属チームのレギュラーを取らなければならない。札幌を出たからには、大きくステップアップして欲しい。

 そしてJ2所属で一番目に行ったのは、得点を上げた金森だろう。ドームの福岡戦でも見たがキレのあるドリブルとスピード、後シュートまでの速さはこれから楽しみな選手である。この先彼が順調に成長すれば海外移籍もあるだろう。

 彼らを見て今の札幌の同世代を見ると、やはりシュートまでの積極性が足りない。ゴール前でシュートかパスの選択をしてしまい迷ってシュートを打つのが札幌の選手で、シュートを打つと決めてシュートで終わるのが代表である。この姿は、日本代表の選手より優れているかもしれない。

 札幌の若手に感じて欲しいのは、判断力だろう。体力は練習で鍛えることはできるが頭は鍛えられない。鍛えられるとすれば何事も動じない度胸位だが、ゲーム中の判断力が劣ってはできないし、頭が判断しても体が動かなければできない。一番は、何も考えず勝手に体が動くようにすることである。それは、一種の才能なのだろう。

 札幌で一番代表に近い荒野でも、最近のゲームを見ているとまだまだである。今回選ばれた櫛引も試合に出れない位のレベルである。更に世代代表に選ばれ続けていた深井も漸く怪我から復帰したばかりで、休んでいる間に随分今の代表選手と差が着いたような気がする。この年齢の選手の成長のスピードは驚異的である。

 まだオリンピック代表に選ばれるチャンスはある。しかし、その枠はどんどん狭まっている。まだ代表に選ばれていない堀米などもこれから光る活躍を見せることで次の場所へステップアップできるはずである。そうした活躍をすれば、札幌の後半戦も非常に楽しみが出てくる。