権力

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 安倍政権がというより自民党が政権に返り咲きこの先も政権が確実になると出てくるのが奢った発言である。権力者は権力を持つとそれを表に出したがる。

 その権力という名の何かは、人を変えてしまう。良い方向へ変われば良いのだが、何故か違った方に考える人が多いのが困りものである。

 「実るほど頭を垂れる稲穂かな」という諺がある。これはまさしく何らかの権力を持った人が通る反語である。どれだけ多くの人間が勘違いしている事か?

 威張ることによって、誰が利益を得て誰が利益を失う事か、権力を失った時にその落差に驚くことが多く、その寂しさをまた権力に求めるから更に面白いモノである。

 

 ただし、その権力というものも力が及ばない所に対しては無力である。幾ら大企業の社長であってもその人を知らない人の中では一人の人間に過ぎず大企業の社長として扱う事は無い。

 そのため、そういった人間は取り巻きを引き連れて移動するわけである。敬う人間が近くにいないと精神の安定を得られないからである。それは権力に溺れる人間の弱い所である。心の弱さともいえる。