安保関連法案可決

 曇り、気温は15度。昨日の夕方から終日雨と言う予報は完全に外れてしまった。このところの天気は予報官泣かせだろう。


引用 読売新聞(http://www.yomiuri.co.jp/politics/20150919-OYT1T50008.html) 

今国会で最大の焦点となっていた安全保障関連法は19日未明の参院本会議で、自民、公明、元気、次世代、改革の各党などの賛成多数で可決、成立した。

 今回の件、相手の意見を聞き入れること、相手を議論で納得させることの難しさを国民の多くが再認識していただけただろうか?

 戦争しないために平和外交を行うと口で言うのは簡単である。そして実際にそれを行うのは大変な事である。

 今回の国会のようにお互いが歩み寄らず意見を述べ合えば議論は交わることは無い。幾ら平和的に解決しようと努力しても相手を説得できなければ結論は先送りするか多数決で決めるという事に成る。

 もしここで少数派が自分たちの意見が通らないからと言って武器を持ち出し相手の意見を封じ込めようとしたらそれは殺し合いに成る。

 少数派にとって自分たちの考えをこの国の中で実現しようとすれば、自分たちの意見に賛同する仲間を作る必要がある。その間、多数決で決まったことは自分たちの考えと違うから従わないという事に成った場合、多数派は少数派に対してどのような行動を取るべきか?

 少数派の意思を尊重して彼らだけに特別な待遇を与え決まったことを無視して良いというような寛容な姿勢を取るだろうか?

 きっとそうならないだろうし、決まったことを守らなければ彼らに罰を与えるだろう。それは、少数派だった彼らが多数派に成り多数派だった人たちが少数派に成れば同じことをするだろう。

 同じ共同体の中で2つの規律が作られることは決してない、それは共同体のルールを逸脱することに成るからである。

 だから世界では、共同体の中で意見の異なるグループが出来れば対立が起こり、自分たちの意見が尊重される共同体を作ろうとする。その際、対立するグループ同士が争いを始める。

 

 もし、共同体の中で民主主義という考えが根元とするのなら、多数決を尊重し決まったことを受け入れることが出来なければ民主主義の基本は破られる。

 

 

 極端な話であるが、日本に地球外の生命体すなわち宇宙人が侵略しようとしてきたら日本はどのような行動をとるべきかということである。

 こんな例を挙げると馬鹿げた話で議論する気にもならないという人が多いかもしれないが、まさしく日本の安全保障をどうするかと議論する場合、実在の国を仮想敵国として議論するよりも現実的だと思う。

 宇宙人が侵略してくる場合でも、一個体と複数の個体でも条件は変わるだろうし、日本が一番最初に攻め込まれる場合と既に他の国が侵略された後の場合でも条件は異なる。だからその想定される条件の全てに対して対応方法を考えることが必要である。