師走

 晴れ、気温はマイナス2度。

 今日から12月、暦の上では師走である。お坊さんが走り回る月と教えられていたが、調べてみると語源の由来は不明とあり、師走と言う漢字自体が当て字らしい。ただ、漢字の師走は、年末の慌ただしさを表す意味であっていると思う。

 この月は、会社や学校で使われる3月末の年度とは違い、生活に係る大切な時期である。会社などの組織とは違い社会がこの月を閉めとし新しい年が訪れることで過去がリセットされることになる。一年間の集大成はこの月に行ってしまわなければ全てが終わらないことに成るため慌ただしいのである。

 日本のプロスポーツなども、サッカー、野球などは、12月で1年単位となり来年から新シーズンが始まる。サッカーなどは、欧州基準に合わせるために秋始まりの春終わりに移行しようとしているが、どうなるか判らない状況である。

 他のスポーツは、4月であったり秋であったりするし、学校スポーツは、学年を優先するため春開始というのが多いが、12月くらいで既に上級生は引退しており、新チームは既に活動を開始したりしている。

 このように考えると、12月までを一年の区切りとする組織は中々存在しない。それはそれで不思議な事で、全くもって1年の区切りは無くあくまでも心の問題ともいえる。


 逆を言えば、12月という月は一区切りでは無く単なる通過する月と考えれば、何の不思議もなく慌ただしく物事を考える必要はないと言える。仕事が完結していなければ3月末までが年度区切りと考え、先延ばしすることも可能である。

 そういう意味で年末年始は、何となく落ち着かない月であるが、上のように考えれば慌ただしさを生み出すことで馬鹿騒ぎする時期であると思われる。