時間

 曇り、気温はマイナス5度。

 今日は、暦の上で小寒である。これから寒さが厳しくなる日が続く、いわゆる真冬日と言うやつである。

 9月頃、これから長い冬が来ると書いていたと思うが、1月に成ると4月はもう直ぐ来ると思ってしまう。やはり時間の感覚は、いついつまでに仕上げなければならないという期限に縛られた日々に追われていると短くなってしまうのだろう。

 何となく今では、もう直ぐ来る4月の新しい年度変わりに起きる様々な事についてそわそわし始めている。それも何となくやるせない。

 子供の頃、早く大人になって大人からの束縛を受けたくないと思っていた頃の一日は長かった気がする。毎日、学校に通い授業を受け、この繰り返しを早くお終いにしてしまうには、大人になるしかないのだと思っていたからである。

 あの頃も、今と同じように色々な行事が有ったのだが、それに対して切羽詰まった感じはしなかった。いつも通りの日常を送り自然と目の前に現れてくるもので、時間と言うものに追いかけられている感じはしなかった。

 きっと世界は、自分を中心に回っているものだと思っていたのかもしれないし、その世界は、驚くほど狭い空間だったのかもしれない。