北の核実験

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引用 日本経済新聞http://www.nikkei.com/article/DGKKASGM06HB5_W6A100C1MM8000/) 

北朝鮮が6日、初の水素爆弾(総合2面きょうのことば)実験に成功したと発表したのを受け、国連安全保障理事会は6日午前(日本時間の7日未明)、緊急会合を開いた。日米韓は安保理決議違反だと批判を強め、核実験には中国も強く反発している。北朝鮮の核の脅威が新たな段階に入ったとの判断から、北朝鮮を非難する声明や制裁を強化する新決議案の検討に入る。

 昨日突然起こったことである。日本と韓国が慰安婦問題でこじれている間に密かに実験準備を進めていた。この間、アメリカなどから衛星監視によって得た情報から北で何かの準備が進められているという話は出ていた。

 金正恩北朝鮮のトップに立った後、反対派を粛清する行為が伝えられ権力の掌握がまだ不充分だったものが、今回の実験により恐怖政治により締め付けが出来てきた証拠の表れなのかもしれない。

 更に、去年の年末に以下の声明を出したと報じられている。

引用 スプートニクhttp://jp.sputniknews.com/asia/20160101/1395151.html

朝鮮民主主義人民共和国北朝鮮)の最高指導者キム・ジョンウン金正恩)第一書記は、29分に渡る比較的長い新年の挨拶を行い、その中で国民に対し、自主的に南(韓国)と再統一する新たな時代を開き、南北関係改善を促す必要がある事を認めた。

 自分で南北会談を主導するために核実験を行ったのだろうと予想される。話し合いに応じなければ攻め込むぞという事なのだろう。そして統一したなら北朝鮮優位の政治を行うという意思表示だと思う。

 

 韓国は、ここにきて経済不安を抱えるが、GDPは遥かに北朝鮮を凌ぐ、その富を如何に上手く自分の懐に取り込むかは、やはり駆け引きが必要である。自分たちの主張を認めさせて南北統一に向けた話し合いをするうえで必要な事だと思ったのだろう。

 しかし、寓話の「北風と太陽」の話にもあるように脅威だけでは相手は従わない。やはり相手に何かを与える方法が必要である。今回の実験の後に何を出してくるかが見ものだろう。


 北朝鮮の核実験は、核兵器を所有している証拠であり間違いのない所である。欧米諸国そして中国、日本にも関係するところだが、この核兵器がテロ集団に渡る恐れが益々出てきたことである。

 そのテロ集団の一つがISと言う事に成る。今彼らの手に入っても直接使う事は無いだろうが、所有したことによる戦力バランスの不均衡が生じ、もしISが追い詰められたときの手段として使用する可能性が無いわけでは無い。

 また、イランの核開発が今後行われるかもしれない可能性と合わさり、中東情勢は益々緊迫化するだろう。そうなった時に、我々が対応できる手段は、何も無くなってくるだろう。

 北朝鮮の今回の実験は、世界を混乱に陥れる前触れといって良いだろう。