崩壊の予兆

 曇り、朝焼けが綺麗。気温はマイナス12度。今季一番の冷え込みである。

 自分は、3連休の優雅な休日を過ごしたのであるが、その間に大きな事件は無かった。

引用 ロイター(http://jp.reuters.com/article/china-yuan-forecasts-idJPKCN0UP26520160111) 

モルガン・スタンレーは11日、人民元の見通しを引き下げた。2016年末のドル/元CNY=の見通しを1ドル=6.80元から6.98と元安方向に引き下げた。17年末の予想も7.07から7.31へ修正した。

巨額の資本流出や、中国の経済や金融市場に対する懸念が強まる中で、世界の銀行大手で人民元の見通しを引き下げたのはゴールドマン・サックスに次いで2行目。

一方、欧州系格付け会社のフィッチレーティングは、2014年第2・四半期以降の中国からの資本流出は1兆ドルを超えたとみられるとの見通しを示した。

 南シナ海で領土拡張に走り、プロサッカーでは、ブラジル代表の獲得を噂されたりしている中国であるが、足元は徐々に崩れ出している。

 しかし、株価の大暴落が続き景気低迷が言われているが、13億の人口を抱える虚像の4本の脚はそれぞれ別な方角へ動き出そうとして立ち止まってしまった。

 これまで強い中国を演じるため、日本に対しても強硬な姿勢を見せていた習体制も徐々にその馬脚を露わにしてきたところである。

 余りにも巨大で、更に巨額の収益を上げていたためにその金の使い道を誤っているようにしか見えない中国であるが、彼らにとって手元にある現金を早く使い切ってしまわなければ次に使える保証は無いと思っているように思えてならない。

 あぶく銭を抱えた人間が、その銭を懸命に散財しようとしている姿である。結局今まで働いて貯めたお金も同時に使い切るためマイナスに成ってしまうが、もしかするとこの先国が傾けば一瞬にしてゼロとなるのだからそう考えるのも仕方がないのだろう。

 その内の何割かの有り余る金をもった人間は外国に投資を続けるが、果たして国が傾いたときにその資産を没収されないとも限らない。ハッキリ言ってしまえば共産党独裁政権の間は、いつそれが起こるか判らない。

 更に言えば、このまま失速すれば習主席の失脚を生み、共産党の一党支配が崩れるきっかけにとうとうなるのだろう。これまで続いた80年足らずの中国共産党の歴史も終焉を迎えるのかもしれない。それは、中国の歴史の中で起きる些細な事なのだろう。

 しかし、この体制が崩れた時にできる国家体制はどのような形に成るのだろうか?