少雪

 曇り、気温はマイナス9度。

 今年は、道内でも積雪が多い地域と少ない地域に2分されている。多い地域は日本海側と空知、上川から宗谷という上の地域で、少ない地域はその下半分と言う分布に成っている。

 ここ数年、例年並みかそれより多い積雪を感じているので、これほど極端に少ないとこれからの積雪が心配に成る。このような形に成ったのも、雪をもたらす低気圧の中心が例年より高緯度を通過しているためと思われる。

 そのため、札幌に雪をもたらす風向きが比較的真西からとなり、後志山地が丁度壁となり雪雲を抑える形に成っているからである。

 これが北から南に変わると石狩湾の湿った空気が石狩平野に吹き込むようになり雪をもたらすことになる。それが何時頃やって来るかは判らないが、今までの状況を考えると1,2回ドカ雪が来るかもしれないがこのまま小雪で終わりそうである。

 余り雪が少ないと困るのは、札幌雪祭りの大雪像を作るための雪運びである。今回は、定山渓の豊羽鉱山からも雪を持ってくるようである。雪像を作るのに雪捨て場に集められた汚れてしまったものを使う訳に行かず、出来るだけ綺麗な白い雪を求めるなら郊外に成ってしまうのに更に遠くに成ると運搬費も馬鹿にならない。

 ただし、札幌市としてもこれだけ雪が少ないと除雪に掛かる費用も削減できるわけで、予算を作る係の人はほっとしているのではないだろうか。