今季のコンサドーレ

 曇り、マイナス14度。今年一番の冷え込みである。

 今日は、ドームで『北海道コンサドーレ札幌キックオフ2016』が行われる。例年なら日曜で行けたのだが土曜の午後一時は、ちょっと厳しい。

 例年通りの行程なら、新加入選手の紹介や新ユニフォームの発表などがあるはずである。今年は、ユーズからの新加入は無く、外国人選手も2人は確定で残りの一人は正式で発表はまだの様だし、日本人選手で新たにというのは、前神戸の増川選手のみである。

 昨年の所属選手がチームの運営費の割に多く、外国人選手の活躍も期待していたほどでは無かったので少し契約選手を減らし、浮いたお金を所属選手のベースアップに使ったという事だろう。

引用 北海道新聞http://dd.hokkaido-np.co.jp/sports/soccer/consadole/1-0223676.html

サッカーJリーグ2部(J2)のコンサドーレ札幌を運営するコンサドーレ(旧北海道フットボールクラブ)が、広告大手の博報堂DYメディアパートナーズ(博報堂DYMP、東京)と提携することが15日、分かった。月内にも「クラブビジネス戦略パートナー」として7年契約を結ぶ。コンサドーレはクラブのプロモーションなどを担当する3人程度のスタッフを招くほか、2年間で数億円の支援を受ける。

 7年契約で、2年間数億円と言う事に成っているが、この辺りの内容の詳細は判らないのだが、最初の2年間の資金提供は確約されているが、その後の資金提供は再度契約しなおすという事なのだろうと思う。

 博報堂DYMPも地方クラブの宣伝活動を担う事で何らかのノウハウとマーケティングの両方を得ようということなのだろう。だからそこで上げた収益の一部を博報堂DYMPが得るとも書かれている。

 また、構想の中には、道内民放で道内開催の試合全てを地上波放送するということなので、今後に期待だろう。ただし、アウエィは放送が無いので自分にとってスカパー契約は切れそうにもない。

 チームを強化しようとすれば、人件費は膨らむ。それはどのJリーグチームでも同じである。その人件費の負担、チーム運営費がJ1の優勝争いに加われるかどうかの境に成る。

 確かに少なくとも優勝争いに加われることもあるが継続的に加わるにはそれなりの継続性が必要で、そのチーム運営費の境が野々村社長によると25億らしい。

 何かの資料で読んだが、昨季優勝した広島の運営費は30億ほど、その内の人件費は13億から14億ほどらしいかった。運営費のおよそ半分は、運営費の半分を人件費で持って行かれる。

 札幌は、去年の人件費は凡そ5億と言うことらしかったので、3倍に増やさないと肩を並べることはできない。ちなみに総売り上げは2014年でおよそ13億だったので、2015年は15,6億程度だろうと考えるとチーム人件費は3分の1程度になる。

 上記のように今季は更に1億プラスされて6億程度で人件費を賄うチームに成る。広島当たりの規模(広島もJ1では中位の予算規模)になるにはまだまだである。

 去年から今年にかけての移籍は各チーム活発だった。その中で目立つのは湘南の若手選手の移籍だろう。湘南の生え抜きである遠藤選手も、お金が有れば是非とも引きとめたかっただろう。しかし、それを引き留めておくだけのお金がチームに無ければ移籍金が発生する間に移籍させようとせざる負えない。

 だから、湘南も選手構成はかなり厳しい。お金が継続的に入らないチームはやはり厳しいという事である。それでもJ1に留まれることは非常に素晴らしいと言うしかない。今年の札幌は、きっと湘南レベルの人件費規模でJ2を戦う事になるのだろう。


 選手を育てて売るというようなチームでは無く、世界規模で選手を移籍させるあるいは獲得するチームになる土台作りを野々村社長が行っていると言って良い。そういった夢のあるクラブを実現させる手助けを自分も雀の涙ほどであるが協力したいと思う。