対 イラク戦 勝利

 曇り、気温はマイナス2度。


 今日の朝は、睡眠不足で頭がフラフラする。U-23アジア選手権イラクに勝利したところで興奮してしまいなかなか寝付けなかったが今日は仕事の為定時起き、良い年なのだから夜更かしはするものではない。

 ということで、昨日の試合は、後半イラクの怒涛の攻めを受け切ったあと相手の足が止まったのを見て、これは延長で勝てるのではないかと思い始めた途端、ロスタイムで劇的勝利をおさめてしまった。

 相手のイラクは、印象的には相手にガツガツ体をぶつけ削りに来るかと思ったがそうでもなく、技巧で相手を崩すやり方をしてきた。そういった面は、日本にとって都合の良い相手だった。

 後半、倒れ込んだり、交代に時間を掛けるのを見て、延長に仕掛けるための何か策を狙っているのかと思ったが、それも思い過ごしで単に疲れていたのだろう。日本より間隔が短いのも影響したのかもしれない。

 これまで試合ごとに選手を入れ替え、誰が出てもそれなりに動けるようにチームを作ってきた手倉森監督の手腕だと思う。外野は、選手選考から出場選手や交代選手について文句を言うが、やはり勝てば文句は言えなくなる。

 そういう意味で、選手の扱いが上手い名将なのだろう。

 仙台の時から居る選手でやりくりし、選手の適性を見極めて起用しながら選手を育ててJ1に定着した手腕はやはり伊達では無い。ある意味、選手の能力が劣ると自覚したうえで上手くやりくりするタイプである。

 だから先発に奈良の名前を見た時、少し心配したのは内緒である。もしかしたらペナルティエリア内で相手を倒してPK何て言うのも想像してみている間はハラハラだったのだ。しかし、きっちりと役割を果たし、結果を出したのは良かった。

 前の試合の時は、J1のチームで試合に出られないことの経験の浅さを感じたが、今日はそれなりに堂々とプレーしていた。大会中に成長したと思った。そして、このまま伸びていけば代表も夢ではないし、その権利を手に入れた試合であった。

 これで今年のリオオリンピックの出場を決めたが、今回出場した選手の何人かは出場選手枠の関係から本選には出られないし、更にOA枠を使うと手倉森監督が言っているので競争は激しくなる。

 そして、今回選ばれなかったU-23の選手たちの中にもこれから始まるシーズンを活躍すれば交代で出場できる可能性もある。かなり厳しい戦いだが、荒野、櫛引、深井、堀米選手達にもそのチャンスはある。だから札幌の若手も練習で手を抜かず、今はクェートにいる選手たちを抜き去る気持ちで日々を過ごして欲しいと思う。