遅まきながらNYCを見た

 晴れ、気温はマイナス13度。

 昨日は、スカパーで放送したNYCのFC東京戦と東京V戦を録画で見た。

 ネットで読む限り、コンサドーレの選手たちの方が劣勢だったという評価だったが、自分から見れば、いつも通りの戦い方をしており、この時期の札幌の実力からすればあの程度できれば御の字ではないかと思った。

 かえって評価の高かったFC東京が思ったほど動けてなくシュート精度が悪い所を、解説の砂川とアナウンサーがべた褒めするのが解せなかった。結構、コンサドーレが東京陣内に攻め込みシュートチャンスに打てないだけで押されていた場面が多かった。

 東京V戦も風の影響が強く、コンサドーレのチャンスも悉く外すという去年の状況と同じで、あれが1本でも決まっていたら評価は違うのだろうが、解説が社長と元という組み合わせで自分たちの身びいきが出来ないから評価が低かったのかと思う。

 この時期、コンサドーレの選手があれだけ動けているのを評価すべきだと思う。却って悲観する方が可笑しい。もし、悲観するとしたら、シュート精度とタイミングが若手FW陣に無い所だろう。

 その点、FC東京戦で確実に得点を決めた都倉の実力が光るところである。それと比べると、中原、神田、荒野のゴールを狙う精度やそこで打つというような間の悪さというか判断力の弱さが治っていない所だと思う。

 それはやはりトレーニングだけでは無い、気持ちというか判断力というものを替えていかないと何時まで経っても同じという事なのだと思う。

 若手DF陣も体は動いていたし、進藤などは積極的にゴール前まで上がり存在をアピールしていた。肝心な所でPKやFKを与えるというポカはしたが、評価すべきだと思う。それが無ければベテランを追い抜いてレギュラーを掴むことなど不可能である。

 その点で、櫛引、永坂、内山などは、慎重に行こうと考えすぎてどうしてもラインを上げられないという消極性が目に付いた。特にFC東京戦などは先制をしてしまったが故に守ろうとし過ぎラインをコンパクトにできなかった。もう少し最終ラインが上がり相手の攻撃を絡め取れればカウンターと言う攻撃に切り替えれただろうし、練習試合みたいなものなのだから失点を怖れずどんどん前に上がって欲しかった。

 あのあたり、どうしても勝利が欲しくて選手が上げられなかったのか、それとも監督の指示が有ってあの戦いをしたのか判らないので何とも言えないのだが、こういった試合でしか試すことはできないのだから却って若さを爆発することができたのではないだろうか。

 総じていえば、若手に積極性が見られたところと消極性が見られたところが半々あったという所だろうか、明日もう一試合あり、その後2月にも練習試合がある。そこで結果を出し、小野、稲本、河合が先発できない様な状況を作るようになればJ1昇格も見えてくるのではないだろうか。

 良い意味で競争し、切磋琢磨してもらいたい。