マイナス金利

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 昨日は、日銀のマイナス金利政策が発表された。一般の預金の金利がマイナスに成ったのではなく、日銀と銀行間の取引、いわゆる買いオペ売りオペでの市中銀行が日銀に預け入れるときのものである。

 その金利をマイナスにするという発想を誰がしたかと言う事である。今まで、日銀金利ゼロ金利政策を取っているため当然何の利息も発生しない状態にあった。それが、何という事でしょうということである。預けると日銀に支払いをしなければならないということで、これが一般人の場合、銀行に預けると預けた金が目減りする状態になるという事である。(今でも預金の入出金の場合手数料を取られるのだから実質マイナス金利なのかもしれない)

 その場合、銀行に預けるのは馬鹿らしいのでタンス預金あるいは他の投資に向かわざる負えない環境に成ったという事である。

 果たして、銀行は日銀に預けるのではなく他の儲け話に積極的に融資できる体制にできるかどうかである。この状況は、バルブの頃の銀行の融資拡大とは全く違う。しかし、結果的に同じ効果を生むことを単純に日銀は考えているのだろう。

 更に言えば、銀行の資金は国債に向かうことも考えられ、その際国債金利が値上がりすれば当然金利を負担する国の将来の借金を背負うことになる。

 ただし、今回は少し細かくて、

引用 ダイヤモンドオンライン(http://diamond.jp/articles/-/85484

当座預金を3種類に分け、既に銀行が預け入れている分(基礎残高)は従来通り金利+0.1%、今後預け入れが増える分のうち、金融機関が預金額の増に応じ積み立てを義務づけられる分や、東日本大震災復興支援のための資金供給関連(マクロ加算残高)分は0%とされた。そして、これ上回る分(政策金利残高)についてマイナス0.1%とするものだ。

 基準を超える預入に対して金利をマイナスにするという事なので、全ての預入金に掛かるのではないため全てを銀行が引き上げることにはつながらないと考えている。

 果たして銀行がそれに同調して行動するか、結果的にバブルの再来を生むことに成るか今後の動向を見るしかない。もしかすると、それでも動きが少なければマイナス金利を引き上げることも考えられるため、風向きを読みながらも効果は出てくるのではないかと感じる。