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今朝も、民放各局はプロ野球のオープン戦、それも日ハムの話題を取り上げていた。やはり民放各局にとって安定したドル箱という事なのだろう。
想像するに理由は2つ、
その一つは、プロ野球を観戦する入場者数凡そ2万程度の数が年間70数試合道内の中で確保しているという事実がある。
そしてもう一つは、やはりスポンサーの多さという事なのだろう。
日本全体では、プロ野球の人気が衰える傾向にあり、夜のゴールデンタイムにプロ野球中継が放送されることは無くなった。夜のニュースで必ず取り上げられていたプロ野球の試合結果も本当の結果だけに終わることも多く成っている。
その代りの受け皿としてJリーグの試合が成っているかというとそうでもない。サッカーの試合は、その多くが有料放送であり、たまにNHKが中継する程度で、民放の放送に乗ることが殆ど無いという状態である。
日本以外の国では、ヨーロッパ、アメリカなどはケーブルテレビや衛星放送を使った有料放送でスポーツ中継を見るという状態が既に確立していて、そもそもスポーツは有料チャンネルでみるという習慣がある。
Jリーグもそれに倣い、始めから有料放送に放映権をメインに考えて動いていた。ただし、まだ日本には見たい番組を有料で見るという文化が無いため、有料というものを受け入れない世代が多く存在しておりその部分の人間を民放は囲いたいのだと思う。
今の若い世代においてテレビを情報源とするよりは、ネットから情報を得る行為が中心になっており、今後年を重ねるたびに視聴率の落ち込みは多く成ると思われる。
本来なら若年層向けに市場を開拓するべきなのに、その切っ掛けを既に民放各局は失っており、若者向けに流す放送がジャニーズ、AKB中心では飽きられてしまうのも早い。だからと言って若者に媚びうる番組を作ったとしてもその上の世代に受け入れられないというジレンマが有り、CMを打つ会社の移行に沿う形の年齢層を対象にするしかなくなってしまった。
そのため、数年前まではパチンコメーカーであり、今なら電話会社がその中心になってきている。電話会社も民放にとってテレビ離れを生む媒体を販売しているのだから視聴率を下げる存在でもある。この部分痛しかゆしだろう。
この先、5年もすればテレビ放送の存在価値は益々薄れ、情報を発信する場がネットに移って行くのだろうと思う。更に広告もネットでは見てもらわなければならないため、その情報のポータルの広告料は鰻登りになるだろう。
このまま朝の番組が、自分にとって下らない芸能ニュースや日ハム一辺倒ならそろそろ民放を見限って衛星放送のニュース番組に移るしかなさそうである。ただし、それだと道内の情報が希薄なところがあるのが欠点であるから中々移れないところでもある。