テロ

 曇り時々雪、気温は0度。

引用 共同通信http://this.kiji.is/85102881760019958?c=39546741839462401) 

ベルギーの首都ブリュッセルの地下鉄駅と国際空港で計34人が死亡した同時テロで、岸田文雄外相は23日朝、30代の日本人男性1人が重傷、別の日本人男性1人が軽傷を負ったと記者団に述べた。ベルギーの検察は22日、警察による首都圏の家宅捜索で、爆弾や化学物質、過激派組織「イスラム国」(IS)の旗を発見したと発表した。

 ISによるテロが収まらない。彼らにとっては、自分たちの居住地の空爆に対するお返しという考えなのだろう。このテロを防ぐには、テロの取り締まり強化だけでは収束しない。 何らかの停戦が必要だろうと思うが、それはISを国として認めることに他ならない。ただし、こういったテロ活動で一般市民が巻き添えになると必ずそういった事の原因に自国がISに対する攻撃参加を辞めるよう要求する活動が起こる。

 何故なら自分の暮らしている遠く離れた中東の事など放っておいても良いと思うからである。中東の国の一般民が犠牲に成ろうとも近くの知人の命が奪われるあるいは奪われる可能性があるのを放っておけないからである。

 遠くの他人より近くの他人であるし、その中に知人や家族が含まれるのは許せないという考えに成るのは致し方ない。しかし、世界平和という観点から多くの難民が生まれ、罪なき一般人が犠牲になるのを世界が許すという行為も許すことができないだろう。

 もし、このままISを国と認め、攻撃を辞めたとして果たして彼らのテロ活動は収まるかというのも疑問符が付く。彼らはヨーロッパやアメリカが主導してきた西洋式の考えを受け入れず、更に既存のアラブ社会とも敵対する思想を持っている。

 実際、国として承認されていないにも関わらず、攻撃に必要な武器を手に入れ生活物資もある。少なくとも彼らの生存を許す存在はいることは確実で、彼らの行動を支持する人間も少なからずの数世界各地に存在すると考えて良い。

 一端彼らの行動を許せば、彼らは確実に核兵器などの大量破壊兵器を手にする可能性も存在する。北朝鮮が密かに核兵器を開発したように、どこかからその核兵器を調達すかもしれないのだ。

 テロ活動を止める方法は残念ながら今の状況で存在しないと言って良い。彼らの行動が続く限り世界各地でテロ行為が起きるし、それに便乗するかあるいは焚き付けられて似たような行為を行う過激派組織が存在するだろう。

 更に日本では、2016年5月26日・27日に開催される伊勢志摩サミットが標的になる可能性が高い。サミット会場の近くでなくても関係者が通る飛行場、道路、ホテル、鉄道なども危険であるし、今回、全日空の運用システムがダウンしたが、それと同じような仕掛けが同時多発的に起きて混乱させることもテロ行為の一つになるだろう。