断層

 曇り時々雨、気温は4度。

 昨日は、九州地方で大きな地震があり死者も出ている。震源地は熊本の直下を走る断層らしく、局地的に大きな揺れを引き起こしたらしい。お亡くなりになった方や被害にあわれた方にお悔やみを表したい。

 日本は、地震大国と呼ばれるほどで、みんな知っているように多くのプレートが重なり合うようにできている。そのプレートが押し合う圧力で地面が褶曲し断層ができる。だからその性質からマグマだまりに近い部分で温泉が出てくる。ほんの数キロ下にマグマが横たわっている。

 熊本といえば阿蘇が有名で、大きな火口が広がっておりそれがあまり大きいためその中に町ができてしまっている。大昔に大きな噴火があった後なのだが、それほど大きな火口跡を作る噴火というのはどれほど大きな規模だったのだろうと想像すると恐ろしくなる。

 北海道も九州同様火山が点在している。そして、火山の近くに大きな温泉街があるのでどこにそれがあるのかわかりやすい。今回熊本が震源地になったように火山が多く、さらに南北に走るように山脈が走っており、当然その近くに断層が走っているだろうということは当たり前で、直下型の地震が北海道にも起こる可能性が高い。

 ただし、北海道の場合、大きな町の直下に大きな断層があるところは少ないと思われ、多くは温泉街か山の周囲にある。断層というのは、地図を見ればおおよその存在がわかる。

 その見分け方は、段差である。山と坂、段丘がその典型的なものでその存在があるとそこに断層があると想像できる。山を削った谷のようなものは川の流れが削ったものなのでそこに断層があるとは限らないが。断層でできた地形が自然と水の通り道になり川ができることもある。

 もしそのような地形の近くにお住みの方は注意する必要があるだろう。さらに今後住宅地を購入するときは、眺めが良いという理由だけで選ばぬことである。段差に富んだ地形というのは、それができた理由がある。そういったことを考慮して購入を考えるのも将来の危険を避けるという意味で大切である。