対 山口

 晴れ、気温は14度。風が強いのでもっと寒く感じる。先週が暖かっただけにこの寒さは体調を崩すことにつながる。

 土曜日の試合、開始が午後2時からということでドームに行くことができた。土曜日の1時開始は少し早すぎると思う。余裕を持って行き帰りするなら午後2時、3時開始にしてもらいたいものである。だから次節の午後7時開始は、ちょっと遅すぎだと思う。

 観戦に行く全ての人のタイミングに合わせるのは無理だと思うが、この土曜日は、札幌市内の小学校の運動会と重なり更にNHKの放送があったので現地での観戦を控えた人が多かったのだと思う。だから入場者数も1万千人を超えることはできなかった。試合開始を午後5時くらいにすると丁度良かったのではないだろうか。

 運動会といえば、ドーム近くの小学校で運動会があったらしく歓声の凄さはドームまで伝わってきた。もしかするとドームの応援よりも大きかったかもしれない。

 試合は、予定通り開始したのだが、相手の山口が金曜日の飛行機火災の影響で前日入りできず、大阪に一泊して伊丹から札幌に午前入りしたらしく充分なパフォーマンスを出せなかったらしい。

 それでかもしれないが、試合の入りは大人しかった。山口が自陣内でボールを回しながら札幌側にボールを入れようとするのだが、コンサドーレの守備は固く中々入れることができずそのもたついたところをコンサドーレの選手がボールを奪い何度かカウンターを仕掛ける形になった。しかし、山口も帰陣が早くゴール前を固めるので中々チャンスはできなかったが、それでも石井の豪快なヘッドや都倉のバーに当たるヘッドなど得点の匂いがするプレーがあり前半は終了する。

 この試合まで5連勝中で相手は初顔の山口ということで何となく嫌な予感がしたのは長年コンサドーレの応援をしている者ならではの特徴なのかもしれない。

 丁度席が、SBのコーナーポスト寄りに席をとったので、対角線上にある場所が見難くコンサドーレの攻撃も詳細は分からない状況だったが、後半は攻め込む側の位置だから得点が入ることを期待すると、後半開始早々ジュリーニョがボールを相手側ペナルティーエリア内にドリブルで切れ込むと相手ともつれてPKを獲得。審判から見れば相手選手に体をぶつけられてように見えたのかもしれないが、あれはジュリーニョの倒れ方がうまかった。

 そのPKを都倉が久し振りに決めて札幌が先制する。この時も都倉が外すイメージしか思い浮かばなかったのは内緒である。

 その後も、右サイドを華麗なドリブルで突破するマセードの切れ切れぶりに、こんな好調なマセードを見るのは初めてと思わせる仕事っぷりで、彼が上げたセンタリングを内村がヘッドでゴールを決めて追加点を取ったころには今日の勝利を確信した。

 そして、これで相手の山口も前に出ざる負えなくなり後は守り切ってカウンターで決めればと思った矢先、深井がイエローを貰いそして次にレッドカードを出されたときには、何が何やらわからない状態。どうして退場とはてなマークが頭の中を掛けめぐる。その理由は、家に帰ってみたNHKの録画では明らかにならずスカパーの録画で大森さんが、イエローの後の遅延行為で2枚目を貰ったと解説しているのを見て漸く理解した。

 一人少なくなったコンサドーレは、選手を交代しながら相手の攻撃を凌いでいく。相手も移動の疲れがあったのかそれ程攻撃にスピードが無く、打つシュートも見当違いなところに打つだけで攻撃に怖さを感じさせず、更一人少ない中でジュリーニョが技ありのシュートを決めて試合を決定づける。

 後半の後半に進藤がペナルティーエリア内でファールを犯し、相手にPKを決められて連続完封の記録は途切れてしまったが、それもご愛嬌というところで済んで良かったと思われる試合内容で快勝できた。

 終了間際には、会場内の観客が一斉に手拍子をする恒例の手仕舞いで終了。これで連勝記録を6に伸ばす結果となった。

 今までの連勝は、守備に一抹の不安があり何となく勝っている印象だったが、ここにきて選手間の距離が良くなってきているのを実感した。相手の良いところを消す守備は見事であった。ただし、ゲームに出ていない選手が入ることで少し不安定さが出てくるが、それでもベテランの稲本、河合が入ると試合を上手く締めてくれるので心強さは増す。

 今後、相手に先制されたときに逆転できるかどうかが優勝に向けてのカギとなるだろう。J2で優勝して昇格するチームは全て、負けない他に試合を逆転する力があるチームである。

 次節の千葉は、徐々に勢いに乗っているだけに先制されるかもしれず、コンサドーレの得点力が見どころになるのではないだろうか。