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 霧雨、気温は12度。

 風が強く、気温もやや低めで雨混じりだと当然寒さを感じる。それでも半袖で歩いている老人を見ると鍛えているなと思う。

 今の注目ニュースは、やはり行方不明の少年の安否だろう。置き去りにした親の言葉によって何となく周りが振り回されてしまい大きな騒動になってしまった。少年の命という点では事件なのだがそこにもやが掛かった感じになってしまっている。まずは少年の無事を確認してからということなのだろう。早く見つかると良い。


 もう一つの注目のニュースは、来年予定されていた消費税の引き上げが2年半延期されるという点である。税金が上がることによって国内景気が冷え込むことを恐れたようだが、もう一つは、熊本の災害が起きたすぐに税金値上げを訴えることで参議院選挙で負けることを恐れたのかもしれない。

 舛添、JOCパナマ文書などある意味既得権益層に対して逆風が吹いている。このまま戦えば思わぬ反発が有権者から出てくる可能性が高い。更に衆参同時選挙を行って惨敗したら自分の立場も当然危ういのだから、駆け引きとして先送りしたということだろう。2年半後に自分が総理にいるとは考えていないのだろう。


一見、日本国内の世論の風向きが分からない。その最大の要点が、国民を動かす情報の発信が定まっていないことである。既にテレビ新聞は絶対的存在ではなく、インターネットかといえばそうでもない。では、風向きはどこで作られているか誰も分かっていない。

 そうなると、新聞テレビの世論調査自体もあてにはならず、インターネットも情報を発信している者に限定されている状態で、各政党は、右往左往しているのだと思う。今までは、テレビで何かを喋っていればそれだけで選挙に有利になる可能性が高かったが、テレビでしゃべっても実際見ている人が少なければ何の効果もない。

 実際自分も政治的番組は見なくなってしまった。見ていても政治家の陰に隠れた浅はかさが見透かされ嫌悪感しか浮かばないからである。今回の舛添知事の件に関しても大なり小なり政治家は行っていることで叩けば叩くほど火の粉が自分に降りかかってくる可能性があるため追及に及び腰である。

 政策にしても誰が考えても同じ金太郎あめの状態では、誰もが同じに見えてしまい、何の魅力もない。そんな人間が偉そうに喋っていると考えると見る気にもならない。

 ある意味、日本の政治状況は限界にきている。一時民主党が政権を取った時に思った、日本の政治が劇的変化を起こすのではないかと期待したのに、相も変わらず政治家は政治家であって、中身は同じという現実を知らされてしまい、日頃偉そうな講釈を垂れている人間ほど役立たずのものはいないということが多くの国民に知れ渡ってしまっては、何が変わるのかわからないし、このまま2流、3流国家になり果てるのだなと思う。


 誰もが責任を取りたがらず、美味しい思いをしたいと思う世の中に希望は無い。