対北九州

 雨上がりの曇り、気温は17度。暖かい風が吹いている。


 ドームで行われた昨日の試合、残念ながら用事がありテレビ録画で見た。

 開始直後は、コンサドーレのほうが少し慎重で相手の出方を待つ、あるいは相手の攻撃を受け止めるような感じであった。そして最終ラインからの相手の裏めがけてのキックも不正確で中々ゴール前まで持ち込めない。その間、出足の鋭い北九州の攻撃を受け何度かゴール前まで運ばれたがうまく守り切った。

 解説の吉原さんが言っていたが、ボールを持ったら素早く攻撃に移るところがなく、一度、自陣でボールを回して相手の隙を伺う攻撃になり、相手にゴール前を固められ苦しい展開となる。

 そして、相手の攻撃はカウンター主体で味方がボールを持つと前線の二人が走り出しそこへボールを出すという攻撃を繰り返す。コンサドーレの選手は前を向いていた体を180度向きを変えなければならずどうしても加速がついた相手に振り切られるため、上手く向きを変えられると結構危険なところにボールが行く。相手のシュートがクの足に当たりボールが転がった時にはひやりとした。増川が上手くボールを掻き出したところが最大のピンチだった。

 ピンチの後にチャンスありで、コンサドーレのカウンター気味の攻撃から都倉がシュート気味のパスを出すと相手選手のクリアが上手いこと宮澤の足元にこぼれボレーを打つと相手キーパーの手を弾いてコンサドーレが先制する。

 後半は、上手いことコンサドーレが攻めるのだが、シュートが決まらず、1-0で試合終了。


 追加点が取れると楽に試合が運べるのだが、その追加点の取り方が重要。相手もコンサドーレの攻撃の仕方に対して対策を練り始め、今回のように必ず最終ラインンが残るような引き方をされボール保持者に必ず2人以上マークが行くというような守り方をされると攻め手がなくジリジリする。

 それでも何度かチャンスを作っていてそれが決めきれないところに今後の改善点がある。

 もし、最初に先制点を入れられ相手が今回の北九州のように最終ラインを残しながら守られると得点を取るのは少し厳しくなる。相手が追加点を狙ってくるような上位チームならまだしも、一点を取ったらひきこもるタイプの相手と当たった時の得点の取り方はやはり難しい。

 これで首位はキープできたが、セレッソ、松本、京都とやはり実力があるチームが上位に来て、このまま逃げ切る体制に移行できるかがJ1昇格の鉄則。ここで下位相手に取りこぼすようだとすぐに昇格レースから零れ落ちてしまうだろう。危険な夏場を迎えるにあたり体力の消耗との戦いになるし、連戦が続く。やはり控えの層の厚さが問われても来る。