曇り、気温は15度。

 朝の3時半ごろ目が覚めてそのままウトウトしていたら気が付いた時には6時を過ぎていた。何時もならそのまま起きてしまうのにちょっと疲れていたのだろう。

 朝目覚めてみたら今度は家の中に蟻が行列を作っていて大騒ぎである。どこからか隊列を作ってやってきたのであるが、その隊列がどこから来ているのかわからない。

 実は以前も蟻が家の中に侵入して巣を作り掛けた時があったのでそれ以来である。彼らの体は小さいので隙間さえあれば侵入してくるので厄介である。

 毎年、家の周りのいたるところに巣を作り地面を掘り返してくる。そのため彼らが巣を作ったところに土の小山ができるので分りやすいのだけれども。余り気にならない場所だとそのままにしておくのだけれど、芝生の中だとか、玄関前の通り道などにできるとやはり気になる。それで市販の蟻退治のような薬を使用することになる。

 彼らも生き物でせっせと生きていくのは、自然の道理で邪魔をするつもりもないのだが、やはり人間の生活圏の狭い範囲の中で共生するのは難しい。彼らが人に危害を加えることは無いのだが、彼らが集団で行動しているところで食事をするのはやはり御免こうむりたい。

 蟻も一匹程度なら気にならないのだが、その数が数十匹を超えると見た目にも気持ち悪い。そういう意味で、人間に攻撃を加えない生き物でも数十匹単位でいると人間は拒否反応を示す。ゴキブリなどは、一匹でも気持ちがわるくなるだろうが。

 そうしてこの時期増える蚊などの人間に危害を加える虫は、一匹でも家の中にいるとおちおち寝られない。彼らは、寝ているときに高い周波数の羽音を出して飛び回るのだから、吸血以外に睡眠も妨害してくる。それが何十匹単位で家の中にいることを想像するだけで身震いがする。

 人間が地球上で共生しているのだからそういった虫たちに遭遇するのはやむ負えない。そのためなるべくそういった虫たちを近付けないように家という建物を建て、寝たり食事する場所にそういったものが侵入しないようにしているわけである。

 そうした空間においては、彼らの侵入を抑えようとしているのだが、いつのまにか彼らが立ち入るようになり争いになるのである。