対 松本山雅

 曇り、気温は17度。


 昨日の試合、仕事の終わりが試合開始ごろとなり、CS録画で追っかけ再生で見る。来年からスカパーのJリーグの放送が決まっていないらしく、録画で見ることはできるのか不安、すべてがネット配信になりそうでオンデマンドが中心となるようである。その辺りの詳細はまだ決まっていないようなので良い方向に決まることを願っている。


 試合は、前半中頃の都倉の素晴らしいヘッドが決まり先制点を挙げた札幌のその後が少し不満である。前回松本のアウェーで敗戦したトラウマが四方田監督にあるのか、この試合は勝ちにこだわった戦いを選択した。

 しかし、このままでJ1に昇格したとしても1点を守り切ることは至難の業である。この試合でも後半ひきこもった札幌に対して松本の攻撃で惜しい場面が多かった。たまたま金山が当たっていて難を逃れたが、あと5cmでもずれていたら同点にされていただろう。

 そのあと、コンサドーレの選手に得点する体力や気力は無かっただろうし、良くて引き分け、悪ければ逆点弾を食らうという展開もありえたわけでこの先の戦い方の課題が見えた格好である。

 更に交代で入った櫛引、石井、河合という3選手も動けない選手の代わりにボールを保持できるかというとそうではなく、走れない選手の代わりに前に出るのは良いが連動していないため無駄走りになることが多かった。その辺りの選手交代の難しさを感じた。



 昨日は勝たなければならない試合だった。その収穫は、選手が1点を守り切る怖さを知ったことだと思う。最後の最後に相手選手をフリーにして決定機を作られる場面では、コンサドーレの選手の判断力の低下が見て取れる感じだったからである。最後まで集中力を途切らせない精神力がまだまだ不足している必要性を知っただろう。

 今節、コンサドーレは勝利し、ライバルである松本、C大阪が敗れたために勝ち点差を3にできた。これで首位を明け渡すことは次節ではなさそうである。

 しかし、J2の試合は絶対勝てるというものではない。C大阪も町田に敗れた結果を見ても油断すると足元をすくわれる。そのことは間違いなく今後も起きることである。

 コンサドーレが今後の試合の目標は老獪に試合を進めることである。相手に得点を許さず自分たちはじわりじわりと得点を取る試合である。その得点は場合によっては1点でもよい。その差を保てば勝てるからである。そのあと守りを固めながら相手の隙を伺い得点を決めることである。

 その試合の仕方は、J1に昇格しても変わらない戦い方だと思う。強い相手に勝つには相手に得点を入れさせない方法を身に着けることである。更に攻撃を研ぎ澄ませ一つのチャンスを確実に射止めるシュート力である。そのシュート力も特定の選手に頼るのではなく前目の選手は全員その能力を備えるようになるとかなりJ1で良い戦い方ができるのではないだろうか。

 良くも悪くもJ1昇格を目指し、それがかなえば今度はJ1定着、そしてJ1優勝という結果を得てほしい。