介護問題

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引用 朝日新聞http://www.asahi.com/articles/ASJ7V66QNJ7VUTIL054.html

捜査関係者によると、植松容疑者は今年2月15日、東京都千代田区衆院議長公邸を訪ね、土下座で頼み込んだうえで大島理森議長にあてた手紙を渡していた。手紙は「私は障害者総勢470名を抹殺することができる」として、今回の事件を示唆するかのような内容だった。

 

 何故か犯人は精神異常者で片づけられていきそうな流れである。この問題は、介護現場の問題と同時に、老人の介護に関わる人が若者であることの問題の方が大きい。

 その部分は、識者と呼ばれるわけのわからない人から何らかの意見が出て、見たり聞いたり人たちはそうだそうだと相槌を打ちながら納得したようなふりをして終わるのだろうと今から予想がついてしまう。

 今介護を受けている障がい者や介護が必要な老人が受ける影響を考えてだろうと思うが、もしこの事件を切っ掛けに介護に従事する人が減れば社会問題となるのは間違いない。更にこれを模倣して若者が弱者に対して間違った思想を持ち第2、第3の犯行が起きる可能性も考えているのだろう。


 介護現場での労働は、若者にとって余りふさわしくない環境である。意思が十分に通じる人が相手ならまだしもそういった人間関係が構築することができない場合、介護する側にとって極端に言えば相手は赤ん坊と同じである。介護する側からすれば自分の思い通りに動かそうとしても動かず話が通じない相手を規則通りに動かすことなどストレスは大きい。

 それを社会経験が未熟な若者が率先して従事することはある意味危険な環境を作り上げていると言わざる負えない。


 そういった問題を放り投げ、仕事だから、お金を貰えるからという理由だけでその中身を知らずに口先だけで影の部分を観ないままこういった仕組みを作り上げる政治家、官僚、社会の大人たちの責任は重い。

 結論から言えば、介護の現場にこれ以上の若者の投入は危険である。今後もある一定数の危険な思想を持った人間を生み出すことだろう。介護に外国人移民を投入するという話もあるが、嫌なところを他人に押し付けただけで同じような事件は起きることだろう。

 もし、そういった現場がたいしたことは無いと思うなら、政治家や官僚が年に1か月でもよいからボランティア活動を義務づけ介護の現場の状況を感じるべきだろう。そのうえで今後も政策を考えるべきだと思う。


 この事件を今後も起こさないようにするには、やはり介護ロボットの導入が必要になるのだろう。汚いとか辛いとか言わず、ストレスのかかることでもそれを受け止めることなく淡々と業務をこなす人間代わりの存在が必要である。そうしなければ日本の高齢化社会は大きな社会問題を抱え社会の崩壊にもつながる可能性があると思う。