対 山口

 霧雨、気温は22度。天気図では前線が去り夏の晴れ間が広がるはずだったのに雨雲が北海道上空を通り過ぎていった。太平洋からの湿った空気はオホーツク海高気圧の壁に当たり今後も雨雲を発生し続けるようだ。

 昨日の山口の試合、前半を終えたところでチャンネルを切り替えると既に東京都知事選は小池さんが当選確実となっていた。まだ開票も終わっていない段階で出るのは、いかがなものだろう。

 昨日は、北海道と異なり既に酷暑の山口で行われた試合。夜開始だが気温は高く30度くらいに達し、北海道では数少ない気温である。当然、そんな環境で連取をしているわけは無く、ほとんどが適温で練習しているので選手は堪えただろうと思う。

 そんな環境を事前に読み試合を組み立てられるのは、作戦というよりは選手の能力が向上した証、体力がある前半にセットプレーとジュリーニョのナイスシュートで2点を入れると、後半はがらりと変わり山口ペースの試合、何とか選手たちが体を張り相手のシュートを食い止め逃げ切り勝利。

 後半、コンサドーレが引き気味になった事もあるが、パスが上手くつながれば自分たちのペースに持ち込めたはず。それができなかった点は反省が必要。パスがつながらなかった理由は、山口の選手の方がコンサドーレの選手たちより走れていたから。

 何時もの通りの走れることを想定してのパススピードで選手の足が追い付かなかったこと、更に疲労で選手たちの思考力のダウンと体が思うように動かなかった点は、都倉が最後に言っていたようにJ1に上がればこういった暑さの試合は必ずあり、そこでも同じように試合をしていては勝てない。

 後半の交代も微妙ではあった。内村を先に入れ相手の裏を狙おうとしたが、パスを出す選手たちが上手く前に運べないという考えで小野を入れたのだろうが、やはり周りを使ってなんぼの選手なので回りが走ってくれないとパスを出してもつながらないし、ワンタッチ系なので時間を稼ぐということがなぜか苦手である。あれだけ時間があるのだからもう少しボールキープを優先にプレーして欲しかった。稲本あたりが居れば交代で使えただろうし、あるいは思い切って宮澤も同時に入れてという方法もあっただろう。

 サブに入っているのだから宮澤を出場させて試合勘を取り戻させることもありだし、何故交代で使わなかったか疑問なのだが、まだ故障が完全に治りきっていないのか、次の清水戦に温存したのか、それなら櫛引ではなく宮澤を入れる方がよかったと思う。

 結果的に勝ったのだから、交代ミスではないが、この辺り次節のホームの清水戦を意識しているのだろう。次節は思い切った先発の変更があるかもしれない。そろそろそういった余裕を見せることもありかと思うが、優勝、昇格が確定してないので石橋を叩くやり方を推し進めるというのも最善策という考えなのだろう。ただし、後半以降3バックの選手は選手を変えていないので疲労が溜まっていると推測される。ターンオーバーも必要になるのは間違いない。