北海道の天気

 曇り、気温は21度。蒸し暑い。

 暑さ寒さも彼岸までという言葉がある。お彼岸という言葉は、日本人にとって遠い言葉になりつつある。

 お彼岸は春分の日秋分の日の前後三日間をいう。2016年の場合3月17日から3月23日までが春の彼岸であり秋の彼岸は9月19日から9月25日になる。

 本州の場合は、丁度このくらいが暑さ寒さの区切りとして当たっているが、北海道の場合それがひと月ほど春と秋がずれて暑い時期が2か月ほど少ないという感覚がある。寒さの終わりが4月の後半くらい、暑さの終わりが8月末くらいの感覚である。北海道のお盆の時期である8月15日頃は朝晩の冷え込みが始まり短い夏の終わりを告げる時期である。

 もうすでに北海道では一年で一番暑い時期を丁度今迎えているのだけれども、今年は猛暑に程遠く、更に日照時間も例年よりも少ない感じがする。気象庁データで見ると例年よりもここ数か月の平均値で言えば2,3割増しとなっている。今週局地的な豪雨もあったがそれまでも雨の日が多かったように感じる。

 その理由は、つい最近北海道上空に停滞した前線の影響を強く受けているのだと思う。その理由の大きなものはやはり今年は太平洋高気圧の勢力が強くないということだろう。

 いつもならこの太平洋高気圧が大きく張り出し日本全体を覆う形になり北海道上空からオホーツク海高気圧を北へ押し上げてくれるのだが、それが無いためにいつまでも寒く、その寒い塊と暖かく湿った塊がぶつかるので雨雲が丁度北海道上空に広がりやすくなるようになってしまっている。台風の発生も例年になく少ないのもその影響だろう。

 これは、推測だが中国が南沙諸島の環礁を埋め立てて陸地にしているがその影響で日本海側を流れる海流の動きも変化していると考えられる。丁度川の流れに竿を立てると落ち着いた川の流れもその立てた竿の周囲で乱れてしまう。そのわずかな潮の流れが収束する過程で今までの海流の流れが変化していると考えられる。

 もしかするとこの先ずっとこういった天気が北海道では続くのかもしれない。