台風

 霧雨、気温は23度。

 南から押し上げる熱低低気圧の力と北からの寒い風で丁度北海道上空に前線が伸びている。この影響で今日は雨模様、さらに明日は台風に成り上がる熱帯低気圧の影響で強い雨のところがある。

 しかし、日本付近で熱帯低気圧から台風に変わるのは自分の人生の記憶の中で初めてである。よほど日本近海の太平洋で温まった空気が多いかということである。

 週末は、全くもって踏んだり蹴ったりの天気となってしまった。しかし、関西地方は台風が近づいているにも関わらず晴天が続くようである。明日の京都も日中は33度と予想されているので、コンサドーレの試合も熱帯夜で行うことになるようだ。


 今年の夏は、日本にとってあまり良い環境ではない。今まで台風が殆ど発生しなかったのにここにきて台風が通り過ぎる状態になってきている。

 上にも書いたが、日本付近の水蒸気画像を見ると、水蒸気で日本の周囲から太平洋にかけてかすんで見えるほどである。それは、あたためられた海水から盛んに水蒸気が発生していることに他ならない。その水蒸気が上昇して雲になりその上昇する際に発生するエネルギーが上昇気流をさらに盛んにし、大きな雲、すなわち台風となる。

 台風のエネルギーは巨大で、いわゆるゴジラが日本に上陸して歩くようなものである。たとえが分かりにくいが、台風には中心がありその周囲が非常に強い風を生む。そのため強い風の吹く地帯は台風の渦に一致するところに限定される。その限定されるところがゴジラが頭を振り回して吐く熱線と同じようなものだからである。

 ただし、ゴジラの足で建物が踏みつぶされるようなことは台風では無い。その変わり雨雲を伴い洪水や土砂崩れなどの災害を引き起こすから似たようなものかもしれない。

 今年の台風の傾向は、西日本に大きな被害をもたらさない代わりに東北、北海道に深刻な打撃をもたらすような感じである。