日本代表 UAE戦

 曇り、気温は20度。

 昨日の日本代表の試合は酷かった。

 審判も相当だが、代表の選手の連携の酷さは異常。その一つが、自分が得点を入れようとするあまり前が詰まってしまうことである。

 岡崎、香川、本田のみならまだしも清武などが前に固まってしまい後ろとの間のボールの運び役がボランチの大島というあたり交通整理が必要なくらいだった。

 本来なら2列目にいるべき清武、香川が前のめりすぎるのでゴール前に人数が固まりすぎてシュートコースが空かない。前に固まるにしても少し動いて相手を動かす動きができればよいのだが、自分の足元のパスを要求しすぎて相手の足に引っ掛かる。

 この現状は、前の試合でも見られていたこと。その時もゴチャゴチャしてしまい得点が取れなかった記憶がある。

 そのあたりの整理は監督の役目なのだが、そこまで戦術的に煮詰められてはいなかった。さらに言えば、交代で入った若手が思うように動かなかったこと。

 その理由の一つが攻撃の選手で自分がゴリゴリ仕掛けるのが好きな選手ばかり入れてしまったこと。所属チームでは自分よりシュートの上手い選手がいるため必然的に2列目に下がらざる負えないが、代表だと自重して動くということがない。周りが見えない選手ばかりになる。

 これもやはり監督のマネージメントが必要なのだが、ハリルホジッチは、そこは選手たちを尊重しているのかあまり厳しいことは言っていないようである。

 もう一つのダメなところは、攻撃系の選手が前に4人もいるため守備に中々下がらないことである。特に香川である。あの中途半端な動きはほかの選手を戸惑わせる。格下の相手で相当力量に差があるのなら守備の人数を割いても問題ないが、中盤がスカスカで相手のカウンターを受ければ走力がないため下がって守備をせざる負えないため、スピードと体格の良い相手に簡単にボールを奪えない状況が続きゴール前に迫られる。

 全くもって中途半端な日本代表である。所属チームでゲームに出ていない本田も得点こそ入れたが、90分走りきる体力がなく後半はなった数本のシュートは蹴ったというアリバイ作りのようなシュートだった。

 まだ予選の1試合だが、これだけチームがまとまっていないならW杯出場に赤信号が灯ったといってよい。これを解消するには、今出ている選手同士で自分たちの動きの確認をすべきだろう。それができないなら終わってしまう。

 そして、ここにきてハリルホジッチの監督としての能力にも疑問符が付いた。ここまで連続してW杯に出場してきたが、それを途切れさす監督になるのかもしれない。