雨と蝶

 曇り、気温は16度。風が吹いているので半袖だと寒いくらい。

 午前3時ころに目を覚またしたので、そのままテニスの全米オープンを見た。

 錦織選手は、このところ相手のマレー選手には相性が悪く勝っていない。ついこの間のリオオリンピックの準決勝で敗れてしまった。

 この試合開始早々、相手マレー選手のファーストサーブが決まり、錦織選手のファーストサーブが決まらずあっさり1-6で取られてしまう。相性の悪さが試合序盤に出てしまいこの試合あっさり終わるかと思ってみていたら2セット目を取り返す。その後3セット目はマレー選手、4セット目は錦織選手とセットの取り合いになり最終セットにもつれ込む。

 最終セットは、お互い相手のサーブを破るブレーク合戦となり、5-5。その後、錦織選手が2ゲーム連取で7-5で決着を見た。試合時間4時間の見ていて睡眠不足になる試合になった。

 

 錦織選手が勝てた原因は、色々な要素があるだろうが、自分としては流れを変えたのは2つ、雨と一匹の蝶である。

 試合中の突然の雨で、今年からついた屋根を閉じるために中断時間が有ったこと。あの中断後のゲームを簡単に取れた部分は、試合への集中を保つことができ流れを良い方向へ持って行けた。

 そしてもう一つが、何故がセンターコートの中に迷い込んできた蝶々、本当に偶然だろうが迷い込んできたタイミングがマレー選手のサーブの時、それが気になったのかマレー選手がミスを繰り返す。

 ただし、これは前半のポイントで後半はまさしく気力、体力の勝負となった。その中で先に力尽きたのがマレー選手の方だった。

 雨は両者にとって何らかの集中を切らす展開であったので平等ではあるが、サーブの時に迷い込んだ蝶々は錦織選手に復活のタイミングを与えてくれたと言って良いだろう。

 ただし、そのことを錦織選手が感じていたかどうかは知らない。ただし、明らかにマレー選手はミスの言い訳にしていたことはその態度で分かった。

 これで準決勝は、ワウリンカ選手とデル・ポトロ選手の勝者と対戦することになった。悲願の4大ツアーのどれかで優勝は後2つ勝てば手に入ることに。

 とはいっても勝ち上がったとしても順当ならランク1位のジョコビッチ選手が相手だけに簡単ではないし、その前の対戦もワウリンカ選手はランキング上位とあってその前に敗れる可能性もある。可能性といえば勝つ可能性もあるので楽しみながら試合を見たいと思う。

 しかし、オリンピックの時もそうだが、試合時間が夜中という最悪な条件で、寝不足は間違いなしなのがつらい。