台風18号

 うす曇り、気温は9度。徐々に最低気温が10度を下回るようになってきた。

 台風も今日には日本海側に抜け、温帯低気圧に変わるが強い勢力が残る場合も往々にしてあるため油断はならない。

 台風が温帯低気圧に変わるという表現は、海水の温かい水蒸気の上昇気流によって発生する台風が、その勢力の源である海水からの熱量を受け取れない場所に移動したことに他ならない。

 台風が勢力を増すということは、その回転スピードを上げるエネルギーの源の上に存在しなければならない。しかし緯度を上げるにしたがって台風の足元にある海水の温度は下がり始め徐々にそこからの供給エネルギーが減少することになるのである。

 そうなると台風は今まで蓄えてきたエネルギーを放出しながら移動していくことになる。この時の表現が温帯低気圧に変わるということである。

 これは水面に発生した渦の勢いが強ければ強いほど回転エネルギーを維持し続けるのと同じ状況である。だから陸上に上陸すれば山とかの障害物により急速に回転エネルギーが減じて強い風もやがて収まることになる。陸上では台風は竜巻と同じような感じで移動するということである。


 台風は高度2,3千mまでの間の風が巻き起こしている。これがよくわかるのはwindytyである。風を表示しながら高度を上げていくと5千メートルくらいになると高層の大気の流れに変わり現れるのは偏西風である。

 そのことがよくわかる図であるが、

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 今日の日付のキャプチャーだが、現在対馬近くに台風の中心があるのとは別に強く発達した低気圧がカムチャッカ半島の近くにある。台風が地表近くの渦に対して発達した低気圧は地表からはるか上空にまで続く大気の流れだということがわかる。

 すでに台風は西日本に雨をもたらしているが、今後東日本に上陸するため被害は東北地方に強く起こりそうである。