食糧難

 晴れ、気温は3度。

 今週末は、天気が崩れるという予報だったが、昨日の夜中に雨が降っただけで今日明日は晴れるようである。予想より早く低気圧の影響から抜け出たようである。

 ただし、北海道上空は等圧線が込み合っており西寄りの大陸からの冷たい風が吹き込む日が来週は続く。この影響で雨雲が近づけば雨ではなく雪が降る可能性が高くなる。

 まだ本格的な冬は12月に入らないと訪れないと思うが、気まぐれに雪や雨といった落ち着かない天候になる可能性が高いだろう。やはり、異常気象の影響はあり、その異常気象が異常と思わないほど徐々に人間が慣れてきたということだろう。

 こういった、天候の変動が大きくなり、その周期や周波数的な振幅が大きくなれば、平均では平年並みでも異常の度合いが人間の生活環境に影響を及ぼすことになる。例えば、極端に暑い日と極端に寒い日が同日数起きた場合、平均気温は変わらないということである。

 やはり一番影響を受けるとしたら食料だろう。長期のスパンで育てる野菜は、そういった振幅の短い変動により成長に影響が出る。当然豊作ではなく不作のほうへ針が振れてしまう。このあたりが難しいところである。人工光で野菜を育てる工場も徐々にできてきたが、やはり生産量に限りがあり世界中の人に充分いきわたらせるような設備を作ることは短期間では不可能である。

 その食糧難が来た時に一番恐ろしいことは、飢えではなく戦争が起きることである。貧しい大地で成り立つ国家の隣に豊かな実りのある国があれば、共存というよりも相手を殺してでも食料を奪いたくなる。食糧危機は国家間の争いの引き金になる。

 例えば中東などは、石油資源は豊富だが、食料を育てる大地が少ない。今後、自然エネルギーが普及し石油の使用量が下がれば当然国が貧しくなり食料と交換できなくなれば、食料が生産できる土地を手に入れたくなるだろう。あるいは、そこで生活している人たちは生きるために他の土地を目指し、民族的な対立は余計広まっていくのは間違いない。

 世界が平和であるためには、食料が充分とはいかないまでも最低限必要な量を確保できてこそ達成できる。今はまだそれができていない。環境が激変する前にそういった取り組みをしていくのが正しい道なのだが、一人の人間の寿命は世界的な対応を取るには短すぎるのだろう。