対 讃岐

 曇り、気温は1度。

 昨日のドームの試合、朝は大きな雪の結晶が羽毛のように空から落ちてくるという言葉が適切な感じだった。そして、出かけるときにはみぞれに変わり、外気は2,3度という寒さだった。

 ドームにつくと既に大勢の観客が詰め掛けていた。試合前には、歌手の大黒摩季さんが3曲歌い2万1千以上の観客を盛り上げてくれた。その大勢の観客の前に怖気づいたのか讃岐は消極的な試合の入り方をする。

 コンサドーレがこのところ負けた2戦とも相手チームが自陣に引いて守りを固めたところでカウンターという戦法で勝利したところを見習ってだったと思う。

 ここ数試合、都倉、内村と不調である程度ゴール前を固めれば失点を防げると考えたのだろう。その作戦は、自分でも考えるところである。そうして、コンサドーレの攻め疲れの間にカウンターで得点というのがゲームプランだろう。

 しかし、相手の思惑が崩れたのもコンサドーレの早い得点があったらこそである。それが決まったことでコンサドーレが俄然優位になる。

 今まで負けた東京Vや熊本との違いは、プレスの厳しさだった。コンサドーレの選手が蹴る前に必ずプレスに行くことでパスが不正確になり勢いを止められ圧力が弱まった点を踏襲してこなかった。それは、普段からのチーム戦術や選手の質と関係があるのだろうが、讃岐の守備は、ある程度ゾーンを決めてその範囲内で相手の圧力を食い止める形であり、そのため相手が出てくるとプレスというより早く自陣前に戻って守備体形を固めるという形だった。それがコンサドーレに優位に働いた。

 

 相手のプレスが緩ければそれを交わすパス回しが、今季のコンサドーレの選手には正確にできるようになっている。そうなるとゴール前に相手を押し込める形になる。カウンターもある程度防ぐことができれば攻撃にある程度比重がとれる。そうして生まれた得点も、CKからの崩しという点が良かった。何故なら、守備を固めても得点を入れられると相手の気持ちも萎えてくるからである。

 試合は、4-1となり久しぶりの勝利を見ることができた。こういった試合をやってくれると見ているほうも楽である。

 しかし、次はアウエィ2連戦と移動に時間が掛かり、更に次の試合は中2日と短い。更に守備の貴重な選手である、菊地も前半途中で交代したことからケガがあったと思われるので、徐々に守備の選手の駒が不足している。

 相手も徳島、千葉と得点を取ることができる選手が複数居り、今回のように楽な試合ができるわけではない。更に、セットプレーから失点したように、このところ守備に脆さが出ていることも気がかりな点である。それを考えればアウェイ2連戦はどちらかに勝利するというのが最低目標になるだろう。欲を言えば連勝だがそんな簡単に勝てる相手ではない。

 そんなことは、チームとして承知している筈だし、こちらは応援するしかない。遠く離れたアウェイで良い結果を出してくれることを祈るばかりである。