アメリカ

 雲の多い天気で時折晴れる。気温はマイナス6度。


 アメリカ大統領選挙の余波は日本にもおよび、株の売りと買いによって乱高下した。経済を見通せる人はこの世には存在しないことを証明したといえる。この先の未来も誰が予想できるだろうか、そういう結論を教えてくれたということだろう。

 人生は長いと言いながらいつかは終わりを迎える。何事も始まりがあれば終わりはある。その歴史の積み重ねが今の世界を作り上げている。いくら権力者といえどもその人生に限りがある限りその影響力はいつかは終わる。不運なのは、その権力者と同世代に生きなければならない人達である。

 私たちの未来を作るのは複数形の私なのだが、その数は限られている。一人では当然ないが、全ての人ではない。現実には一握りの人間が自分たちの望む社会を作り上げようとしているだけである。その進む方向に黙って従うか、嫌ならそれに歯向かうしかない。

 一握りの人間が私たちの未来を語るのは仕方がない面もある。一番ダメなのが、私たちが2,3人で語る未来である。その先の未来は決して明るくはない。

 さて、アメリカはどんな方向に向かうのか?

 はっきり言えるのは、アメリカは未来の方向を変えたということである。僅かな方向転換は最初は少しのズレであっても、この先100年たてば大きな変化といえる。大統領の任期が4年で最大8年であるとしたらその間にどれだけ変わるかということだろう。