今の気候

 曇り、昨日の夜はそこそこ暖かったのに今の気温はマイナス1度である。アメダスの記録を見てみると夜の9時ころから徐々に気温は下がり始め明け方よりも今のほうが気温が下がっている。

 これも西高東低の冬型の気圧配置となり寒気団が北海道上空に顔を出している状態になっているからと思われる。今年は、早い時期からカムチャッカ半島に強烈な低気圧群が集まりやすくなっている。きっとアリューシャン列島からカムチャッカ半島にかけては海も大荒れの状況だろう。

 これも北極振動樺太半島にはみ出し、丁度カムチャッカ半島に偏西風の蛇行が向かっている形になっているからである。張り出した側にある北海道上空は寒気の溜まりになっておりこの周辺を低気圧が通り過ぎると寒気が北海道側に押し寄せる形となっているからである。

 この状況がいつまで続くかわからないが、今年は寒い冬が続きそうな感じである。だからといって雪が多いかというとそうでもないような気がする。これも気がするというだけで確たる確証はない。今のところ北海道周囲の海水温が低めであり水蒸気量の発生が抑えられていれば雪雲は発生しないが、今後、海水温が上昇すれば大雪ということになる。

 今の時点で来年の話をすると笑われてしまうように、情勢は刻一刻と変化する。人の世でもあらゆる変化が起きるのだから自然界の今後の動向は予想するのも憚られる。ただし、これだけは言えるのは、地球上の気候が平衡から変動に移行しているということである。そして変動の幅は、時間とともに振幅が大きくなるのが常でその変化は加速度的である。