J2優勝は過去の話

 曇り、気温はマイナス1度。1,2㎝程度、雪が積もっている。

 今朝の6時過ぎ震度5程度の地震が福島で起きた。被害はそれほど無いようだが、やはり日本は地震大国だと改めて思ったと同時に、東京オリンピックは正常に開催されるのか心配になった。もし、東京オリンピックの前に大地震が起きたときの代替え開催地などはすぐに用意できるものなのだろうかと思ったのだが、そんな地震が起きたとなると日本自体が壊滅的な打撃を受けている筈で、できるならそういうことは起きてほしくないわけである。

 徐々にコンサドーレの優勝の記憶は、記憶は残っているが既に過去の出来事になってきている。昨日の夜は、録画してためといた民放局の放送を見たのだが、選手たちの喜びを感じられ、この記憶は選手たちの心に一生残るのだろうと思った。

 しかし、この記憶も記憶であって新しい現実を選手たちはこれから次々と味わうことになるはずである。その一つは、選手の去就となるわけである。

 チームはJ1に向けて戦力を補強していく。そして補強するだけでは無く当然移籍や解雇の話題が出てくるはずである。一年選手として活動したけれど、まだまだ実力的には物足りない選手も多く、このままJ1に上がったとして活躍できるかのライン上にいる選手は色々な試練が待っている。更に今年一年他クラブにレンタルされていた選手も、そこでの活躍度合いから更に延長あるいは別なクラブへの移籍更に解雇という結果もありうる。

 J2優勝したことですべての選手が幸せになれるというのが一番なのだが、やはりクラブがJ1残留あるいは上位に進出を目指すのであればプロとしての試練はあるはずで、更に言えばJ1は一時のご褒美で再来年またJ2に出戻りするというなら別だが、クラブがこれから世界を目指すチームになるなら、野々村社長が言っていたように勝てるチームを作らなければならないだろう。

 野々村社長も講演で6億の選手強化費を10億以上に増やすと断言していたし、その目途はついているとハッキリ言っていた。更にそれ以上の上澄みできれば外国人選手などに掛けられる費用も増加できる。だから、今年充分活躍したと言えない選手は契約を解除される可能性もあるし、レンタルしているパウロンやイルファンなども怪我がちで一シーズンを等して存在が薄かった選手は、入れ替えも当然あるだろう。

 毎年、この時期は憂鬱な時期でもある。J2優勝という美酒に酔ってよい時期は短い。あっという間に現実を突きつけられる選手が次々と出てくる。それがプロの世界という仕組みは分かっていてもその運命の残酷さを感じずにはいられない。

 クラブもチームを強くするため毎年選手を加入させる。それがチームを強化する唯一の方法だからである。更に言えば弱いクラブは、良い選手を引き抜かれていく時期でもある。今年のコンサドーレなどは、福森、クの両選手などはJ1の上位クラブから移籍の話があったと報道されている。結局、良い選手は自然と上のクラブに引き抜かれていくのも事実である。過去に、何人もの有望な若手がクラブを去っていった。

 残したい選手に出て行かれ、残せない選手は解雇し、新しい選手でその隙間を埋めていくことの繰り返しをしなければならなのだが、弱いから選手が離れていくのではなく強いから選手が集まってくるクラブにコンサドーレはなってほしい。