ネズミはいるか

 晴れ、気温はマイナス3度。徐々に日が昇る時間が遅くなってきている。

 昨日の大荒れは、こちらの地域では殆ど影響がないという感じだった。道北では吹雪いていたそうだが、どの程度だったか不明である。

引用 日本経済新聞http://www.nikkei.com/article/DGXLASFB02H8X_S6A201C1000000/) 

――バレー会場が有明アリーナに決まると、都政改革本部の五輪調査チームが見直しを打ち出した3会場が全て計画通りに建設される。『大山鳴動して鼠(ねずみ)一匹』ではないか。

 「それは失礼ではないか。全く当たらない。五輪がいかに持続可能であるべきかを追求した。経費をさらに削っている。このままではどんどん(経費が)膨らんでいたと思う。誰が歯止めをかけるのか。結局は都民に負担がかかる。責任ある者はそこをやらなければいけなかった。大きな黒い頭の鼠がいることが分かったのではないか」

引用 産経新聞http://www.sankei.com/premium/news/161203/prm1612030023-n20.html

「これから頭の黒い鼠をどんどん探していきたいと、このように思っておりますので、むしろジャーナリズムとして、そちらの方を研究されたらいかがでしょうか」

 黒い頭のネズミの存在という小池知事独特の言い回しで述べているが、確かにこのインタビューだと黒い頭のネズミの存在を小池知事が明らかにすべきだというように聞こえてしまうが、知事にその調査力があるはずもなく、明らかにしたところで名誉棄損ということになる。

 その頭の黒いネズミのことを調べて報道すべき役割はマスコミにあると思う。芸能界のスキャンダルを一生懸命調べて報道するような力があればもっと巨悪を調べるべきだろう。

 はっきり言ってマスコミの弱腰と反対できない者に対してとことん追い詰める報道姿勢は、弱い者いじめである。それに倣ってではないが、インターネット上で起きる非難の嵐は、反論できないものを徹底的に苛め抜く、いじめ社会の縮図に思えてくる。

 今回のオリンピック騒動、都知事が変わっていなければ前都知事は、見て見ぬふりをしていただろう。そしてその見返りに何らかの利益を得ていた可能性もある。

 都知事が変わり、何らかのパフォーマンスが含まれているのだろうが、最初に協力的だったマスコミも徐々に鼻薬をかがされたようで、その手のひら返しが見ていてあきれる。

 本当に人間は弱い動物である。明らかに強い相手には反撃はしない、おとなしくその威光にひれ伏すだけである。そして相手が弱いと思えば圧倒的に痛めつけようとする。自己防衛本能だろうが自分の命は惜しいし、従う見返りに懐を肥やせればそれに越したことはないと思うものである。