鹿島準決勝進出

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 昨日の夜は、CWCの試合を見た。鹿島が3-0で勝利したのだが、相手のアトレティコ・ナシオナルも南米王者らしくうまかった。

しかし、上手いチームが勝つとは限らない。曽ヶ端の鉄壁の守備であったりゴールマウスに嫌われたりとあと一つの差が勝敗を分けたといってよい。

 今回初めて導入されたビデオ判定で試合がストップする場面が出てくるのも鹿島にとって幸運だった。普通の場合主審も副審も見逃していたのだから鹿島を応援する側にとって救われたといってよい。反対に相手側にとって主審が見逃したのだから後出しでビデオを持ち出すなと抗議したいところだろう。

 ビデオ判定もすべてのプレーではなく、試合の要所で使われるらしいのでそれほど頻繁にゲームが止まることは無いが、未来には違反行為をビデオからAIが判断しゲームをレフリングする可能性もある。フィールドの中にいる主審はお飾りということになる。

 あまり過剰になると試合の興をそぐことになるのは間違いないところでそのあたりのさじ加減をどう判断していくかになる。ただし、今回のように試合中に何度もビデオ判定を求めるのではなく、アメフトやテニスで使われているようにチャレンジ制度を見習い両チーム何度まで使えるという形にするのが妥当だろう。

 あまりにもひどい見逃しがあれば、見ているほうも興醒めだし、主審の能力が問われることが増えると思われ主審にとってありがたい制度であり、同時にありがたくない結果を生むことになるが、八百長などの抑止になると思う。

 試合のほうの感想に戻るが、前半あれだけ攻め続けゴールを脅かしていたのに、後半鹿島に先制されると明らかに動きが悪くなりミスも増えるのやはり鹿島の試合運びが優れている結果なのだろう。

 試合を見終わって感じたのは、こんな相手にコンサドーレが立ち向かうのかということである。余程チームとしてのまとまりを今年以上に持たないと守備はズタズタ攻撃はボロボロということになりかねない。なんとなく暗い未来しか見えてこないのは心配性なだけだろうか、またそれと同時にこんな素晴らしい相手と来年一年戦えるかと思う期待感も大きい。もっと言えばJ1のチームすべてが今の鹿島レベルではないはずで、残留するくらいの勝ち点を奪えるはずだと思いたい。