雪道

 曇り、気温はマイナス1度。週末に積もった雪は壁のようになっている。

 先週はクリスマスが週末にあり多くの人が出かけることが多かったようだが、渋滞にあい途中で断念した人が多かったのではないだろうか。

 雪が止んだ土曜日の夜は比較的除雪が行き届いていた道道で交通事故が多発していた。すべてスリップ事故と思われる。アイスバーンが事故の原因だと思うが、道路に最近撒かれるようになった融雪剤の影響も大きい。

 融雪剤は、氷を解かすというのではなく氷ができにくくするために撒かれているので、ある程度気温が高くなければ効果は無い。かえって日中も氷点下の場合、路面が凍ってる部分と雪が凍らずに粉のようになっているところが存在するようになる。

 

 凍っている部分は滑るし、凍ってい無い部分はハンドルがとられるといった感じになり、スピードを出しているとかなり危険である。土曜日の事故の現場は、除雪された片側2車線の道路でありノロノロ運転をしている車を抜かそうとするスピードを出す車が中央車線を走るようになる。

 当然中央分離帯などは存在しないため対向車が中央寄りを走ってくるとハンドルを切りたくなるそして滑り事故を起こしてしまう。上に融雪剤の影響もあると書いたが、融雪剤をまかなくても雪道の悪路を80㎞/h以上のスピードで飛ばせば事故を起こす確率は高くなる。

 北海道のドライバーは変に雪道運転に自信を持っている。それはタイヤの性能が良くなった要因も大きいけれど、何の確証もない変な自分は事故を起こさないという人間が事故を起こしやすい。その割合は10人に一人程度存在すればそれは事故が起きるのは当たり前である。

 更に言うとそういった自分の運転に過信しているドライバーと必要以上に慎重に運転する渋滞を引き起こしている車が混在すれば雪道は一種の事故発生装置となる。運転を過信するドライバーと運転に自信が無いドライバーは雪道を走らなければ事故発生率は下がると思われる。


 今、自動車メーカーは自動運転装置の開発に必死だが、こんな北海道の道路を自動運転カーで走行することは可能だろうか?刻々と変わる路面状況、スピードを出し無理な運転をするドライバー、予測不可能な運転をするドライバーが混在する道路を自分が安全運転をするだけではなく、他の障害物の行動を予測しながら走ることができればきっとどのような道路でも自動運転が可能だろう。

 ぜひ自動運転カーを開発している会社は北海道の道路を走りに来てほしい。