暖房

 晴れ、気温はマイナス7度。西高東低の気圧配置だが等圧線の混み具合が強くなく徐々に晴れの日が続きそうである。

 先週の日記に書いた、発電と熱エネルギーの両方を可能にする太陽光パネルが現れるだろうと書いたが、そういったシステムは既に存在していた。やはり考え付く人は考え付くものである。

 更にもう一つ夏の暑さを貯めて冬に放出するシステムも研究開発中だという記事を見つけた。以前北海道でも冬に積もった雪を貯め、夏まで保存して冷気をクーラーに使用する取り組みがあったが、残念ながら実用化にはなっていない。

 それに対してこれは水酸化ナトリウムを使い、夏にはその熱で乾燥させ、冬場になったときには水を加えて熱を取り出す仕組みである。

 ご存知の通り水酸化ナトリウムは水を加えると猛烈に反応し時には爆発を起こすほどの取り扱いに注意しなければならない危険な物質である。それを制御するのは結構難しい。何故なら水酸化ナトリウムは金属を腐食させる。これを一般家庭でも利用するとなるとやはり、水酸化ナトリウムを閉じ込めて爆発的反応を起こさせないような安定物質を水反応との間に入れる必要があるだろう。

 熱を安定的に放出するものに使い捨てカイロがある。これなどは鉄の粉の酸化を利用するので反応は比較的穏やかであるが、酸化鉄をまた元に簡単に戻せることができれば水酸化ナトリウムの代わりにはなるのだろうが、簡単に酸化したものを還元できない。この辺りは既に誰かが研究していると思うが。

 北海道に住んでいるとやはり冬場の暖房が問題となる。暖を取るには化石燃料を使用したり、電気、ガスなどを利用しなければならないが、それを輸送するためにコストが掛かりそれが上乗せされるため費用が多額になる。それをある程度リーズナブルにしたいというのが道民誰しも考えることである。

 夏場の熱を冬に利用する。まさしく望むところである。