北朝鮮

 晴れ、朝日が出て急に気温が上がり今は4度である。昨日の夜は寒かった。

引用 CNN(http://www.cnn.co.jp/world/35099757.html

米ジョンズ・ホプキンス大高等国際問題研究所の北朝鮮問題研究グループ「38ノース」は12日、北朝鮮の豊渓里(プンゲリ)核実験場で6度目の核実験の準備が全面的に整った兆候が見られるとの分析結果を発表した。同グループのアナリストであるジョセフ・ベルムデス氏がCNNに明らかにした。

 北朝鮮は外圧に対して反発しているようである。ここで怯んでいては舐められるという考えなのだろう。祖言った思考回路は人間的で、外交は大きな子供と大きな子供の争いに非常に似ている。

 敵が武器を見せれば自分も手の内を見せる。お互いに意地の張り合いである。そこで大人の対応をすることは無い。言うなれば大人対応を期待するほうが間違っているのである。日本人が他国に期待する大人の対応は、言ってみれば甘ちゃんの考えである。力を誇示する相手に、こちらが従えば何とか許してもらえると考えるのは頭にお花畑が咲いているようなものである。

 こちらが戦争を仕掛けないといくら言っても相手は疑るし、もしそんな無防備な国ならこちらが圧力を掛ければ尻込むことを知っている。

 国連という団体に助けを求めても何ら紛争解決が進まないように、大国間の思惑で決議ができないような仕組みであれば張子の虎にもならない。対応できるのはあくまで小さな地域の限られた紛争であるが、それも国連主導で解決したという話は聞かない。精々治安維持活動という名の駐留だけである。

 更に悲しいかな今回の北朝鮮問題、お隣韓国の反応は我が身と思っていないことである。北朝鮮がミサイルを発射しても標的は韓国ではないと信じている。いわゆる同胞は攻撃してこないという思いである。

 あるいは北朝鮮がミサイルを日本に打ち込むことを心の底では望んでいる節さえ感じられる。今回の騒動で、日本政府が海外渡航の際の注意情報を流したことに対してもそんな危険性はないと抗議をするくらいである。

 

 北朝鮮がミサイルを保有していない時期は、本当に白兵戦の戦いになると考えられていたためそれなりに危機感を持っていたようだが、北朝鮮の軍備が進み更に核爆弾を持つようになるとまさかそんな爆弾を自分たちの攻撃に使うはずがないという願望が生まれ、更に近い将来統一が進めば核保有国になれると喜んでいるのではないかと思ってしまう。

 今後考えられるのは、すぐにでも行われる大統領選で親北派の大統領が生まれた時、アメリカ軍の撤退を求める可能性があるだろう。THAADの配置も取りやめになる可能性もあるし、アメリカを離れ中国の仲間になる可能性の方が高い。東アジア情勢は、これから先北朝鮮という腫物の扱いを巡って綱引きが行われるのかもしれないが、アメリカは一層のこと北朝鮮が中国に支配されたほうがまだよいと考えている可能性が高い。

 

 そう考える理由が、今まで中東などの紛争から手を引くといっていたトランプがシリアの空爆を行いISに対する攻撃を行うなど中東情勢に力を注ぎ始めたからである。

 日本にとっては目の上の瘤に等しい北朝鮮が平和国家になるのが喜ばしいことでそれが中国に占領されて達成されるのか、はたまたアメリカ軍の攻撃によってそれが実現するのか、いずれかの手段にかかわらず目の上からこぶが無くなるのを願っている。

 それでも自分たちの手を汚さず達成する平和は、それなりの代償を必要とする。その付けの支払先は一体どこになるのだろう。