新しい価値観

 晴れ、気温は20度。風があるのでそんなに暑さを感じさせないが、夏日にはなりそうな陽気である。今日一日曇り空でそれ以降は、雨になるか曇りになるかというところだろう。

引用 日本経済新聞http://www.nikkei.com/article/DGXLZO18369870R00C17A7000000/) 

自民党二階俊博幹事長は30日、東京都内で行った都議選の応援演説で「落とすなら落としてみろ。マスコミの人たちが選挙を左右すると思ったら大間違いだ」とメディアの姿勢を批判した。「われわれはお金を払って(新聞を)買ってんだよ。買ってもらっているということを忘れてはだめじゃないか」とも語った。

 二階氏は29日の演説で、弾道ミサイル発射を繰り返す北朝鮮を批判する中で精神障害者への差別的表現を用い、直後に記者団に「注意したい」と釈明していた。30日の演説では「この頃は難しい世の中で、ちょっと言葉を間違ったら、えらい目に遭う」とぼやいてみせたが、連日の不規則発言となった。

 連日、マスコミ関連のことを書いているので、粘着している感じにはなっている。しかし、マスコミ批判というものがマスコミを通してできなかった10年前と比較して分かるように時代は変わった。マスコミを批判できる媒体としてインターネットができた今、マスコミの良いところ悪いところを是々非々で論じれるということは素晴らしいことである。

 今回の記事は、自民党政権にダメージを与えようとするマスコミの力が選挙にどういった影響を与えるかという証明みたいなものである。

 例えば、稲田防衛大臣自衛隊発言を巡るマスコミの攻撃は、以前なら辞任問題に直結していた話である。連日連夜マスコミが報道することで結果を出してきたという自負がマスコミに有ったのだろう。


 これだけ長期にわたって反安倍キャンペーンを行ってきたのに結果が出ず、安倍内閣の強気発言が減らないとなれば意地でもという気持ちになるのは良くわかる。 しかし、幾ら記事を書き政権与党を攻撃しても中々内閣支持率政党支持率が下がらずここで敗北を期すと今までマスコミが国内の世論を誘導していたというプライドを失うからである。

 もしかすると潮目は確実にマスコミ側に不利な流れになってきているのだろう。国民が情報を得るのに利用してきた新聞、テレビなどの報道媒体は、あと10年もすれば確実にその影響力を失う。そしてその後に影響力を持つ媒体は何かといえばインターネットなのだろうが、これがまた厄介なことに強制的にある勢力の主義主張を広めることは不可能に近い。何故ならインターネットを使う層の行動範囲が限られていることである。

 検索という機能があるがそれは調べたいときだけに使う機能であり、それ以外は自分がブックマークしたところを順に巡回する作業しか行わない。あるいはSNSなどの限られた交友範囲の中での情報交換に限定されている。ユーザーが自発的にURLを探し当てないとそのページにたどり着かないというインターネットの見えない制約が存在するのである。

 今後、極めて厳しくなる情報媒体の地位を失っていくであろう既存のマスコミという組織は、いずれ消え去る運命にあるといえる。日本人にとって新しい価値観が生まれてくる時代となるであろうが、それが従来の価値観で生活してきた人間にとってすべてが楽しい満足いく時代になることは無い。