東京都議会選挙

 雨、気温は17度。半袖では少し肌寒く感じる。今日一日雨模様なので気温は上がりそうもない。

 都議会選挙が終わり、総括問題でマスコミが騒いでいるという感じである。

 都議会選挙で負けた自民党に対して何故総括しないのかと非難している。これは、都議会選挙で大破したのだから自民党党首の責任問題だから辞めろと間接的に言っていることになる。

 総括とはそもそも自組織が勝手にやるもので外野がいうものではない。何故責任問題を話し合わないのかは組織上の問題であり組織内から出るものである。

 今回の都議会選挙は、小池知事と都議会自民党の争いであり、自民党安倍総理は、身内同士の戦いとみていた節もある。そのため選挙応援も控えめであったし、自民党と小池知事との溝を深めたくないという姿勢が感じられた。

 その控えめな点を良いことに都議会選挙を現自民党の信任選挙であるという空気を作っていったのが反安倍の勢力と言って良い。その急先鋒が朝日新聞だったのは言うまでもない。

 では、この先東京都政はどのようになっていくのかということである。普通に考えれば小池知事は元自民党員であり自民党と敵対する思想の持ち主ではない。

 しかし、今の現状は、反安倍勢力にとっては自分達の味方になって欲しいという願望を持たれている立場である。そのため当分は小池知事の動きを見極める立場を取るだろう。

 上にも書いたように、小池知事は都議会自民党の横暴に対して都民ファーストというグループを作り対抗しようとしした。それは、味方と思っていた都議会自民党が自分の敵だと知ったからである。今後の都政を行うにはやはり自分の敵となる恐れのあるものは排除したいと考えるのが当然である。

 まず都議会自民党を完膚なきまで叩き潰すことが当面の目標だった。都議会を陰で牛耳るドンに頭を下げてまで知事職に就くことは考えられない事であったから今度は自分を支持するメンバーに今まで反小池の立場を取っていた都議会自民党のグループを招き入れるかが反安倍勢力の関心事になる。

 もしも都議会自民党を仲間に引き入れることになれば反安倍勢力は態度を豹変させることは間違いない。更に小池支持を訴えていた共産党はどういう立場を取るかも興味がある。既に公明党は小池支持なのだから後は推して知るべきもので、都議会自民党があくまでも反小池の立場を取るとは考えにくい。

 小池知事が選択するのは、やはり来るものは拒まずという姿勢になるのだろう昔散々使われた「全方位外交」という言葉がピタリと当てはまる。そうしなければ東京都が大都市と言えども一地方都市の枠組みからは逃れられないのであるから無派閥というのが適しているだろう。

 そうしてもう一つ反安倍勢力が望む国政進出だが、これは時期尚早と言えるだろう。まずそこにある東京オリンピックを成功させないで途中で投げ出すことは考えられないし、反自民党の旗手として立ち上がるにも基盤が都民ファーストであり反自民党勢力に応援されてもし国の運営を任されたとしても民主党の二の舞になることは明らかであるため今すぐ国政に影響力を取る立場を取ることは無い。

 ということから反安倍勢力の旗頭にと期待している面々は、裏切られたと思いにこの先なることは確実だろうが、そう思うこと自体が可笑しいのであって、自分たちの良いように動かないから失望したとこの先言い始めるだろうと予言しておく。