蓮舫氏問題の何がだめなのか

 曇り、気温は17度。6時ころに強く雨が降ったが止んでしまった。北にある前線が次第に南下するようなので、今週末は雨模様の陽気になりそう。

引用 yahooニュース(https://news.yahoo.co.jp/byline/tagamiyoshikazu/20170720-00073485/) 

前回の記事を書いたときは、私も、蓮舫氏がこの国籍の選択をした上で、台湾国籍の放棄を行っていないのだと思っていました。しかし、実際には国籍の選択すらしていなかったことが明らかとなります。今回公開された戸籍の一部にも、2016年10月7日に国籍を選択したことが明記されています。

(中略)

他方で、14条の文言を見ると「いずれかの国籍を選択しなければならない」と規定されており国籍の選択が法律上の義務であることは明らかです。しかし、今回公開された戸籍からも改めて明らかとなったのは、蓮舫氏が本来国籍選択を行うはずだった22歳となる1989年11月から昨年10月までの実に27年もの間、この義務を怠っていたこととなるのです。14条は16条の努力義務とは違い、あくまで当該行為を行うか行わないかですから、これを怠っていることは明白な法律違反といえるでしょう。

中略)

今回の戸籍公開をめぐって、これは不当な人種差別であるとか排外主義である、または多様性の否定であるといったような批判も巻き起こっています。

しかし、これは明らかな論点の取り違い、または擦り替えといっていいでしょう。そもそも蓮舫氏が戸籍を公開するよう追い込まれたのは、昨年秋の釈明が二転三転し、重要な点について明確な回答を行わなかったからであり、自失によって招いたものであるといえます。

引用であるため全文を引用先で読んでもらうと蓮舫氏の問題が判りやすいと思います。

 完全にマスコミの多くは、蓮舫氏の問題を覆い隠すように稲田氏の問題を大きく取り上げています。この点に関してはマスコミのスタンスに甚だ疑問を感じる次第です。

 もしこの問題が、加計問題の渦中にある安倍内閣の閣僚であったなら、きっとマスコミは総出で閣僚を辞任させるでしょうし、あるいは議員辞職まで追い込むことでしょう。それをしないことに、蓮舫氏を特別扱いすることに疑問を持つものです。

 朝日新聞などは、報道で戸籍開示の問題を蓮舫氏の会見の前に打ち出し、差別問題と今回の虚位発言をすり替えて問題化しないように事前に動くという誰が見ても不自然な動きをしています。

 こういった新聞社がダブルスタンダードを持つということは、公明正大を謳う新聞社の態度として如何なものかと思う。確かに安倍政権はマスコミの報道に対して異議を唱えています。ある意味マスコミに対する敵対勢力だということは分かるのですが、新聞の使命が情報を公正に伝えるという観点からも、更に自分たちの味方でないものは全て敵という姿勢で大衆を扇動するのは、自分たちが戦前に行った戦争を助長するために大衆を扇動した行為と何ら変わりがないと思うのです。

 戸籍開示が個人の出自調査につながる危険性があるにしても、第一野党の党首が、つい昨年まで日本と台湾の国籍を持っていることを自覚しながら国会議員として政治活動をするのはダメと言わざる負えない。更にその前の民主党政権時代に大臣を務め日本の重要政策に関与していたわけだから、自分が何と説明しようとも可笑しいことである。

 更に自分の過ちは単純なミスであると説明しその返す刀で、国会議員も2重国籍を認めるための法律を作ると宣うことは余りにも恥知らずな言動であると言わざる負えない。

 それを言うなら、まず2重国籍が国会議員の制約にならないことを確認してから議員になることが先だと思うが、マスコミはそうとは思わないらしい。

 誰もが失敗する。信号のない交差点で事故を起こしたとき、交差点に信号があれば事故を起こさなかったと弁明しても法律の枠内で処罰されるのは当然のことである。信号が付いていればという弁明で無罪となるなら法律は必要ないことになる。