台風で考える

 曇り、気温は20度。少し黒い雲が掛かり雨が降り出しそうな気がするがどうなのだろう。台風5号は、沖縄に向けて進路を取っており、週末は西に向かうのか進路を北にするのかの瀬戸際になる。この進路からし日本海を北上するコースを取りそうでそうなれば北海道の上空を通り過ぎる可能性が高い。

 その台風は、更に台風の目がくっきりしてきており中心気圧は940hPaである。この中心気圧が低ければ低いほど風速は速くなる傾向にあり現在中心付近の最大風速は45m/sである。

 日本列島は、この時期良く台風が通過する。そのため台風は日本の風物詩となっている。毎年来ることが分かっていてもそれに対する備えは万全にならない。

 強い風が吹けば、木造家屋の屋根は吹き飛ばされる可能性が高いにも関わらず昔から日本家屋は木造が多く弱い。それでもそれにこだわり続けた日本という国は、壊れたら作り直せばよいという気持ちが昔からあるのだろう。更に、川の洪水もいくら堤防を高くしても流れる川の水に負けて決壊したりあふれ出る。これもこつこつ河川の改修をしているのだが完全ではない。一層のこと川の近くの低地に住宅を作らなければ良いのに、これも又危険なところに住宅を作ってしまう。山裾の土地や山の中腹にも住宅を建ててしまうのも同じである。

 日本の人口も減ることだし、そろそろそういった危険な土地は人間が住まないようにして、安全なところに家を建てる時代に来ているのかもしれない。そういったら地震の多い国なのだから安全な土地は日本には存在しないのかもしれない。

 社会的インフラの維持に今後お金が掛かり始める。東京オリンピックが終われば日本の繁栄は終わりをつげ、全てに満足できるような時代は終わる。建物、道路などの整備は本当に必要なところにしか配分できない時代がすぐそこに来ているのである。

 台風が今後も毎年来るとしたら、そろそろそういった如何にコストを掛けずに安全な生活を守るかを日本国民は考えなければならない時代になるだろう。