対仙台 1-0

 曇り、気温は17度と肌寒い。日中は晴れるらしいが、どうなることだろう。

 土曜日の試合、丁度車の定期点検があり、観戦は断念。行けばよかったと思ったが既に事前予約していたのでこちらを優先。

 試合は、ディラーのテレビで見ていた。

 内容はみんなご存知だと思うのであれだが、チーム戦術としては上手く嵌っていない。それもシーズン開始からずーっとメンバーを入れ替えてきているからだと思う。

 シーズン開始から出ているのは、ク、福森、兵藤、宮澤、都倉あたりで残りの6人は怪我や途中加入などの影響で固定されてはいない。その辺りの流動性がチーム戦術の筋みたいなものが無いチームになった原因だと思う。

 J1の強豪チームは、選手を入れ替えながらもある程度その戦術を固定化させている。それは長く勝利という結果が戦術を固定させるのだと思うから。負けてばかりでは、その後やはり監督も試行錯誤してしまうため作り上げるのには時間が掛かるのは仕方がないところである。

 その点で、コンサドーレも今季はJ1残留という目標を立てているため、できるだけ勝率が高い戦術を取ろうとするのは当然で、長い戦いの中で若手を育てるとかというところには手を付けられず、どうしても経験値の高いベテランを補強してチームを勝利に近付ける方法を取るため、何となく攻撃は遅くなり、選手の個人能力に頼らざる負えない。

 パススピードでも若手ならミスするところもある程度試合慣れしているベテランならパスミスは少なくなるがスピードが遅くなる。すなわち前への推進力というところで苦戦するわけである。

 今回試合をした仙台は、ベテランと若手を融合させながらチームを作り上げJ1残留を果たしてきて数年前には上位に食い込む成績を上げている。そういう意味で手本とすべきチームである。

 翻ってコンサドーレはどうかと言うと、やはり若手の伸びが著しくない。生え抜きの選手もいつか他のチームに移籍してしまい帰ってこなくなる。良い方で帰ってこないのか悪い方で帰ってこないのか様々であるが、定着率は本当に悪い。今のチームでいえば、宮澤一人と言って良く、それもユース出身でもない。


 今年残留しても来年残留できるか分からない危険なところにチームはあると思う。今年のチームは岡田監督が指揮を執っていた頃に一番近いところにある。

 もし、コンサドーレが今年残留できなければ来年は又新しいチームになってしまっているだろう。今のチームはそういうチームである。

 試合は、ヘイスのヘッドによる得点を守り抜き勝利を治めたが、それ以外で来年につながるものが見えたかというと本当に心もとない。

 今いるチームから来年主力が抜けてしまえば来年も又残留争いに加わるわけで、そのジレンマから抜け出せる来年もいる期待の選手がどれだけいるかが本当に必要なことだと思う。

 残留争いの熾烈な争いの中に居ればいるほどチームの姿が浮かび上がり、本当にこれで大丈夫と思わせてしまう。歴史あるチームが必ず強いとは限らない。あの名古屋だってJ2で苦戦している。財力が豊富な千葉や京都でさえJ2から這い上がれない。そんなチームになってしまう危険性はどのチームにだってある。しかし、それでもJ1で戦える基盤を残し続けることが大切である。それを失えば勝利も見えてこない。