対磐田 2-1

 曇り、気温は13度。朝日が昇る前には6度くらいに気温が下がり、そろそろ冬が近付いてきたことを思わせる。

 土曜日の試合、ドームへ行こうか行くまいか迷ったのだが、友達のお誘いがありそちらを優先した。

 家に帰り、後半から視聴開始したので1-1からの始まり。

 前半のPKの判定は、審判からしてみたら横山の足が掛かっているように見えてだろうと思う。しかし、スロー再生では完全に掛かっていなく相手選手のダイブであったが、自分がもし審判ならファールを取るだろうと思う。

 横山もペナルティーエリアでのスライディングはそろそろやめたほうが良い。相手より体一つ前に行けると確信するのなら良いが、あれは無理筋である。やるのなら後半ペナルティーエリア前で足を引っ掛けられた都倉位の位置でやるべき。

 試合を見返してみると、相手のジュビロの札幌に対しての作戦が曖昧だったと思う。いわゆる自分たちのサッカーをすれば無敵という感じで試合に入り試合をした感じである。

 札幌の石川が入って活性化した左サイドで優位に立ち、更にチャナテイップがボールキープすることで自陣に下げさせられる展開になるとは思わなかったようである。

 だから、コンサドーレにとって左サイドが活性化することは、普段守備に動き回らないと思われる中村俊輔が守備に動き回りゲームを組み立てることに専念できなかった理由となる。それがコンサドーレの勝利につながったという感じだろう。

 それでも一点目の早坂のグランダーのパスは、良いところに転がった。キーパーが飛び出せず相手ディフェンダーも無理にクリア―に行けずというところに転がり触れるのは一歩前に飛び込んだ都倉のみ。なかなかああいったボールは出せないが、ドフリーにさせたのもチャナティップの動きと、ヘイスの動きにつられてゴール前を固めさせられた結果だろう。

 更に、前半、ゴール前で相手のFKを味方が頭で弾いたボールを右手で掻き出したクの守備も良かった。あれも相手に勢いを与えないファインプレーであった。

 更に、どおしてもホームで勝ちたいコンサドーレは、ジェイ、小野、と注ぎ込んだことが功を奏した。ジェイは上手くゴールを決められなかったが、相手はどうしてもマークを付けざる負えない状況に置き、ちんたらしているように見えるヘイスのマークがおろそかになる。その相手の守りのちぐはぐさを付いてチャナティップ小野石川ヘイスと流れるようなパスで逆転弾を突き刺したのは、四方田監督の作戦勝ちだった。


 総じて磐田は横綱相撲を取り、コンサドーレは相手を研究してその結果を出したというところだろう。名波監督にしてみれば、コンサドーレ相手に横綱相撲をできなければ優勝など程遠いという考えで試合に入ったと思う。今季は優勝は難しく、来期に向けてチームをどう作るかに考えは入っているのだろう。その中で来期に使える使えない選手、作戦というものの実験に入り込んだ感じだろう。

 この終盤戦、優勝に関わらないチームは、どうしてもモチベーションが上がらず一つでも順位を上げるという方向に向き辛い。だから自然と来季に向けたスターティングメンバ―、新しい攻撃や守備の仕方を模索しがちである。その中でトライ&エラーを繰り返し、周りから見れば横綱相撲というような相手を見ない戦い方をしてしまいがちである。

 当然、コンサドーレに勝ちたいという気持ちがあり試合に入っている筈で、スカウティングを十分に行っていたのかもしれないが、降格争いに巻き込まれているコンサドーレとは条件からして違う。

 残り9節、勝ち点も試合数を超えて少しJ1残留の希望が見えてきた。来季へ向けてのチーム作りを始めた中位のチームの方が戦いやすいのは間違いない。得てして難しいのは残留争いをしている新潟、広島、清水の直接下位争いをしているチームとの試合である。下手に相手を勝たせると勢いに乗らせることになる。更に、負ければダメージが大きい。それはお互いにとって同条件である。

 ただし、この勝ち点3は非常に大きい。自分は引き分け御の字と思ってました。