対広島 1-1

 雲の多い晴れ、気温は18度。近付く低気圧の影響で南寄りの風が北海道上空に吹き込んできた。今の気温は昨日より暖かいくらいである。

 もう少しすると寒冷前線が通り過ぎ雨が降りその後北寄りの冷たい風が吹き込んでくる。また一つ寒さが厳しくなるわけである。

 土曜日の試合、コンサドーレはアウエーで広島と戦った。その結果は、引き分け。既に時間が経ってしまっているためDAZNで見た感想を書く。


 この試合、ヘイスと兵藤が欠場となりコンサドーレにとって切り札となる交代選手が居ない状況である。兵藤は別な試合で計画的に休ませておくべきだったと思うしヘイスもこのところフル出場でありどこかでサブに回しておくべきだったが、如何せん勝負を掛ける試合が続いてしまったので休ますことが出来なかった。

 兵藤は、試合に出ていることで体調を管理しているところがあり休ませると調子を崩す可能性があるが、ヘイスは試合中疲れてくるといつも交代を求めているような顔をしている。本当に後退して欲しいのかそうでないのか判らないが顔つきがそう見える。

 試合は、広島も負けたくないというのが良くわかる試合だった。きっともっとホームらしくコンサドーレを敵陣に押し込む試合ができたと思うが、カウンターが怖くて一度コンサドーレにボールが渡ると自陣に一斉に引く。コンサドーレを押し込むなら最終ラインにもっと圧力を掛けたかったはず。その意図は見えていたのだが、奪えない時間が続くと追うのを辞めてしまう。

 これは、コンサドーレにも言えることで単発でライン裏にボールを出すが走り込む選手に中々合わない。その辺りの風を読んだボールコントロールが今一つである。ドームなら簡単だろうが屋外は難しい。

 試合は、お互い慎重に試合を続け相手ボールの時はラインを低くしゴール前を固めるを徹底していた。そのため動きのない試合になってしまったのは否めない。

 お互いPKの一本ずつで引き分けは、両者にとって残留争いを難しくした。勝てば勝った方が残留争いから抜け出せたかもしれない。

 コンサドーレにとって重ね重ねヘイス、兵藤の欠場が勝利を掴めない原因となったのは残念。交代出場した荒野も元気に走り回っていたのだが、それ程レギュラー奪取につながるプレーが無かった。ジェイもまだ本調子ではないのかもしれないが、試合に居ても存在感が薄い。得点を取ろうという動きが少ない。何となく自分のいる位置が周りと合っていない感じがしているのではないだろうか、だから本来ゴール前にどっかりと腰を据えてて欲しいのに左右下に移動してしまう。都倉もそういう意味では動き回るほうなので、守備をしないのならゴール前に構えて動かないというのも一つの方法だと思う。

 そう考えるとジェイ、都倉は並び立たないのかもしれない。チャナティップも動きは目を見張り面白いのだが、まだ、自分の実力を自分自身で自覚していないのかもしれない。彼ならもっとできるしもっと独りよがりなプレーをして欲しいと思う。とはいっても7月に加入したばかりでJリーグのサッカーに慣れるまでに時間が必要なのだろう。しかし、後半戦も後半に突入し彼の力がJ1残留には不可欠である。

 最後にあれだが内村もゲームに出て感を取り戻す選手で、試合から遠ざかっているためあの時間に出しても何の役に立たない。去年の交代と同時にジェフ戦で決めた見事なミドルをまた見たいのだが、次に試合に出るチャンスは巡ってくるのだろうか、また、若手の菅も内村の代わりに出るくらいに成長して欲しい。ゴールを決めてからもっと出場時間が増えると思たらチャナティップの加入ですっかり影が薄くなってしまった。本当に頑張ってほしい。

 ただ、今のままではJ1残留は一層厳しくなってきた。言うなれば駒不足である。もう一つは、四方田采配に迷いが出ている。行く時と行かない時の勘が少しずれている。初めて戦うJ1の舞台で実力を発揮するのは難しいが、もう少し大胆な試合をして欲しい。今のコンサドーレの守備陣で90分守り切るのは不可能に近い。守り切ろうとすると必ず失点してしまう。

 その辺り四方田監督が来年もJ1で指揮を執るなら守備陣のテコ入れがぜひとも必要である。本当なら今でも必要なのだが。